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書籍の紹介

エコ・エコノミーを考える

日本の医療制度改革がめざすもの

福岡克也 著

定価:1,680円

四六判/224ページ

ISBN978-4-7887-0865-5

 経済成長の半面、人間は生産による資源の過剰な採取や廃棄物の膨大な排出によって、エコロジカル・フットプリント(人間社会が資源を採取し、廃棄物を吸収し、道路・建物などの基盤造成に必要な土地と水域)を大きくし、環境負荷を高め、自然のエコロジカル・キャパシティを超えて、エコバランス(環境収支)を崩しつつある。にもかかわらず、人間は当面する経済的ニーズのために、容易に経済成長のペースを抑えようとはしない。このままのペースで拡大が続けば、エコバランスはやがて回復不能の局面に達してしまうであろう。
  これに対して、人間は技術革新によって自然の持続可能性を高める努力を続けてはいるが、前向きに取り組む姿勢とやや楽観的な期待がもたれてはいるものの、自然の能力を見極め、バランスあるエコロジカル・フットプリントを定めるのに確たる保証を得ているわけではない。
  この状況のなかで、自然破壊のリスクを最小限に抑え込むためには、少なくとも自然の能力を超えることのないエコロジー基準(生態系を維持する基準)に従い、自律的な規範をもたなくてはならない。(「はじめに」より)

〈目次〉
はじめに 第1章 エコ・エコノミーへの挑戦 箪2章 エコロジーが危機に瀕する 生命の母としての自然・森林の崩壊/文化としての自然と人間のかかわり 第3章 地球時代化と環境コスト 成長で歪められる自然保護/環境の持続不可能/生態系を反映しない市場価格 第4章 真の進歩の指標を求める GPIとエコバランス 第5章 試されるフードセキュリティ 第6章 バイオ生産の限界と市場の壁 第7章 フードかエタノールかソフトエネルギーか フードかエタノールか二つの道/風力との共生 第8章 食肉・乳生産の二つの道 消費増大と供給パターンの変化/規模拡大への挑戦と可能性/乳生産での二つの道 第9章 漁業資源の乱獲と再生 拡大する漁業生産と保全/エコロジー基準による漁業の再生 第10章 自然(農地・森林から受ける無償の価値 自然の価値の見直しと自然国富論/農地・森林の環境機能・価値/農地・森林の環境価値の大きさ/農地・森林の環境価値の配分/配分の構造・社会的厚生 第11章 水のエコロジー問題 自然のバランスをとる水循環/国際政治の課題となる水資源/急増する水需要/限界にきた水供給/水の浄化・リサイクルの促進/水質汚染の拡大/水を守るために 第12章 水のエコ・エコノミー─水の公共的便益価格・費用価格 水の需給調整のメカニズム/水需給の経済法則/森林の水需給のへの波及効果 第13章 森林のエコ・エコノミー 森林の分布と資源の限界/進行する森林破壊とキャパシティの低下への対応/エコロジカル・ファンダメンタルズとしての森林/エコ・エコノミー時代の森林再生 第14章 生態系・経済系の物質循環からエコ・エコノミーへ 人間次元の生態系管理/経済の循環を動・静脈で把える/デュアル価格システムへ/エコ産業の共通取り組み課題 第15章 環境計画から環境計画税へ ローカル・アジェンダと企業・家計行動/環境計画税を提案する 第16章 地球温暖化への対応とエコ・エコノミー 気候変動税・排出量取引の導入(英国、EU)/エコタックス・温暖化防止技術対策(ドイツ、EU)/気候変動計画・気候変動市場の導入(米国)/独自の環境戦略(ロシア)/技術革新・CDM(日本)/技術温暖防止からエコ・エコノミーへ 第17章 エコ・エコノミーのために参考文献

ジャンル:政治・地方自治

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