金の誘惑には勝てない マネー千夜一夜
杉江 雅彦 著
四六・264頁
定価2,100円
ISBN978-4-7887-0870-9
一般的に言って、経済学者が書く文章はやたらと専門用語が多くて読みづらい。もっと分かりやすく表現することはできないものか。そうかといって、たんなる解説に終ることなく、一定の主張や批判も含む、そのような分野をマネーエッセイと呼びたい。
私が本書をこのような形でまとめる過程で、最も大きな啓発を受けたのは、ジェイムス・バカンの『マネーの意味』(原題は金に姿を変えた欲望)であった。イギリス人ジャーナリストであるバカンは、著書の中で、「正攻法のマネー研究とはひと味違う考察、いわば脇道の、あるいは人で混み合う大通りを避けて入り込む狭い裏通りの考察として、本書がしばし世上に息長らえることができたら、これにまさる幸運はない」と述べている。
しかし脇道や裏通りの考察だなんてとんでもない。古今の文学や芸術の傑作も渉猟して、実に幅広い観点から独自の世界を構成した名著だと思う。これぞマネーエッセイの真髄として、私の座右から離すことができない。すこしでもバカンの域に近づきたいと念ずるからである。(「あとがき」より)
【主な内容】
序
第1章 マネーってなんだろう
第2章 マネーの値打ちを考える
第3章 マネーの魔力には勝てない
第4章 マネーを貸す人借りる人
第5章 マネーを増やす、やり繰りする
あとがき/参考文献
ジャンル: ビジネス・経済





