夢はピアノとともに
小川 典子 著
四六判・256頁
定価1,995円
ISBN978-4-7887-0853-2
「英国に暮らして二十年になる。日本語ばかり話していた米国留学時代にくらべ、今では英国独特の言いまわしや慣用句にも慣れた。そして英国人をはじめとする各国の友人に恵まれ、懐深い英国社会の一員になれたような気がしている。ピアニストになって何より実感することは、その旅の多さ。いつも荷物を作ったりほどいたりしているような生活なのである。そのため、私には、休暇で遠くに出かけよう、という気がない。むしろ、静かな日常生活を貴重な時間として、とても大切に思っている。そんな家での生活を充実させるため、私は行く先々で商店街を歩く。その国ならではの日用品を買うのが楽しみだからである。例えば、スウェーデンのパンナイフ、シンガポールのほうろう容器、フィンランドのキャンドル・ホールダーなど。どれも実用的で、使い勝手が良いのが自慢だ。さて、ロンドンで少し時間ができると、友人を招きたくなる。料理上手な友人を手本にした私のディナーパーティーは、式次第を西洋風にアレンジした和食メニューである。(「はじめに」より)
【主な内容】
第1楽章 ピアノとの対話
・夢を駆ける〜ジュリアード音楽院へ
・リーズ国際音楽コンクール
第2楽章 空飛ぶピアニスト
・庭に遊びに来るキツネ
・盟友キャサリン・ウィンザー城の音楽祭
・フィヨルドの作曲家
・ヴェニスのB氏
・ジェイミーのコンサート
・心の自由
第3楽章 レッスン・レッスン!
・音と手が一体になる感覚
・ピアニストの練習人生
第4楽章 書斎の音符たち
・武満徹『雨の樹』の楽譜物語
・ムソルグスキー『展覧会の絵』の画家
・ドビュッシーのいる風景etc.
ジャンル: 文化・歴史





