時事通信出版局

書籍詳細

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流しの公務員の冒険

霞が関から現場への旅

山田 朝夫 (著) 


定価:1500円+税 四六判 292ページ
発行年月:2016年10月
ISBN:978-4-7887-1492-2

ジャンル
  • 地方自治
  • 経済・経営・ビジネス
書籍紹介

霞が関を捨てたキャリア官僚は
腕一本で町や市を渡り歩く行政の職人
「流しの公務員」になった。

仕事は問題解決!
累積債務を抱え「死人病院」と呼ばれていた
市民病院を新築、再建。
町を二分したバイパスルート路線問題を
全員一致で解決する。
仕切る会議はショーのように面白く、
議論は白熱。住民も議員も設計士も医師
も看護師も巻き込み、事態を変えていく。

権威にもトップダウンにも頼らない、
新しいリーダーシップ。
組織や人事のしがらみで、「自分の仕事」ができていない人
必読の実践記録!


「流しの公務員」仕事の流儀(コラム)→ こちらをクリック

【本書の内容】
病院再建
 累積債務をかかえた築50年を超える市民病院。その再建を任されるが、「親亀」の市は財政再生団体一歩手前だった。県医療界は見放し「潰しモード」に入っている。なのに、病院には仕事をしない「ローカル医師」。「みんな給料もらえているし、まあいけるんじゃないの」。スタッフには危機感はない。市民からは「死人病院」の陰口も。
 病院の存廃について意見を言ってもらう市民の「100人会議」では厳しい批判が噴出。医師は怒り、看護師は落胆した。大胆な市職員給与カットで巻き起こる論議。新病院建設費について議会が「話が違う!」と大騒ぎ。
 すべての逆風を順風に変えたプロセスを全公開する。

霞が関の憂鬱
 20代で経験した「霞が関」。小選挙区比例代表制への法改正で「一週間で睡眠時間4時間」という「虎の穴」生活。「重い荷物を背負った時は下を向いて歩け」が合い言葉だった。法案の「納期」をめぐり総理とバナナのたたき売りのような問答をし、「区割り」を探りに来る議員をいなした…。激務の中、技術者として学んだことは多かったが、霞が関の仕事とはいったい何だったのか。

流しの公務員の誕生
 大分県で知った、現場の仕事。霞が関を拒み、キャリア官僚として初めて町の一般職に。さびれた祭りを大ステージ公演で再生させる仕事で知ったショーの効果。「会議だって起承転結のある物語としてできないか」と思いつく。町を2分したバイパスルート問題を「民主主義を公共事業に当てはめる」手法で解決する。温泉付き公民館建設では「人を選ぶコンペ」で設計士を決め、住民の意見を徹底的に取り込む。「民主主義の学校・地方自治」のリアルな実践。

トイレを磨く
 町の予算書を見て、県の財政課長のように職員を問い詰めて嫌われる。外部の指導者に頼った循環農業は失敗した。「トイレ掃除に学ぶ会」やイエローハット創業者、鍵山秀三郎さんとの出会いを通じて「自分できちんと身を処していない人間が、他人に指示や命令をするということがいかに愚かなことか」を教えてもらう。

流しの公務員「仕事の流儀」
 「仕事とは問題を解決することである。問題とは、あるべき姿と現状のギャップだ」「『何のために』を3回繰り返す」「本質から逃げない」「物語と感動で人を動かす」…。流しの公務員の仕事の流儀を、病院再建やこれまでの仕事を素材に具体的、詳細に説明する。組織の中にいて、組織から自由に仕事をするのはどうしたらいいか。仕事は「人に仕える」のではなくて「事に仕える」。どうしたらそれができるのか。

読者からの声 (コチラをクリックすると読めます)



【著者出演情報】
NHKラジオ ラジオ第1
2016年12月27日『先読み!夕方ニュース』こちらから聞けます

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著者情報

山田 朝夫

1961年、東京都港区生まれ。1986年、東京大学法学部卒業後、自治省入省。鹿児島県庁、衆議院法制局、自治省選挙課、大分県公害規制課長、同財政課長、自治大学校教授を経て、97年大分県久住町勤務。キャリア官僚として初めて町の一般職に。以後、「流しの公務員」を自称。大分県臼杵市地域再生プロデューサー、愛知県安城市副市長を経て2010年、同県常滑市参事。12年、同市副市長。苦境に陥っていた常滑市民病院を新築、再生させる。15年、社会医療法人財団新和会八千代病院(安城市)理事兼法人事務部長。17年、常滑市副市長に復帰。