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書籍詳細

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佐藤優の地政学リスク講座 一触即発の世界

佐藤 優 (著) 


定価:1200円+税 四六判 256ページ
発行年月:2017年12月
ISBN:978-4-7887-1540-0

ジャンル
  • 政治・国際
書籍紹介

一触即発の世界はいつまで続くのか。

佐藤優が北朝鮮問題に切り込んだ本書の内容をQ&Aで紹介します。
(本書の内容を構成しました。「…」部分は本書で)

Q 米朝開戦の可能性は! ?
佐藤優 危機は高まってきている。5軒先でボヤが起きた。
    それがわが家まで延焼してきて、自分の家が燃えるかというレベルです。…


Q朝鮮半島有事のシミュレーションは?
佐藤優 ある元外務省最高幹部から聞いた話です。
    外務省や防衛省は、朝鮮半島有事のシミュレーションをしています。
    「北朝鮮が先制攻撃したら韓国のソウルは2日で落ちる。そしてその後、
    反撃をして2カ月でアメリカと韓国が北朝鮮全域を制圧する」…。
    
    朝鮮半島で次の戦争が起きた場合、太平洋戦争での日本の死者と同じぐらいの
    規模の人が朝鮮半島で死ぬということ…。


Q日本への影響は?
佐藤優 横田基地は「朝鮮国連軍後方司令部」。
    トランプ来日時にあえて横田で演説したのは

    「おい、北朝鮮、日本の横田基地に朝鮮国連軍後方司令部があるんだからな。
     日本と一緒にやるからな」というメッセージだった。

    日本政府は全面協力している。当事国として日本も攻撃されます。…


Q北朝鮮のミサイル発射をどう考える?
佐藤優 何も今までと変わりないのに、日本だけ、
    天地がひっくり返るような大騒ぎをしている。…。


Q北朝鮮の核開発をどう考える?
佐藤優 (ミサイルより)核開発の方がはるかに重要です。
    9月3日に実験した爆弾をもし東京都心の上空で爆発させたら、
    200万人から300万人は死にます。

    こういうものを北朝鮮は持ってしまった。…。


Q「日本は核武装すべきだ」と言う人がいますが?
佐藤優 無理です。しかし、どうして無理かという議論はほとんどなされていません。
    
    まず第一に日本には原発がありNPT(核不拡散防止条約)に非核保有国として
    加わっているからです。…仮にNPTが崩壊したとしても、原発の原料となる
    ウランをどこから調達しますか。…どの都道府県で核実験をしますか。

    …どこの自衛隊基地に核兵器を配備しますか。
    核保有が無理なら非核三原則の「持ち込ませない」を外しますか。
    …これも成り立たない…。


Q日米関係は?
佐藤優 安倍総理はトランプと仲良くなりすぎて大丈夫なのでしょうか。
    トランプは、日本国憲法がどういう立て付けになっているか
    深くは知らないでしょうし、朝鮮半島をかつて日本が植民地化していた
    という歴史的な事実の意味もよく分かっていないと思います。
    …日米は価値観は一緒だけど利害関係は違うんです。
    地政学的状況が違う。…。


Qトランプと金正恩の関係は
佐藤優 「似た物同士」です。磁石のN極とN極が反発するみたいな関係。
    でも同時に金正恩からするとトランプは気になる存在なのです。…。
    
    それで「付き合いたい。仲良くしたい」と言ってミサイルを打ち上げ、
    核実験をしている。…。


※本書のこのほかの内容※

▽金正恩のしたたかな戦略
 金正恩が兄、金正男に突き付けた「手紙」
 「中国の核の傘に入らないか」という誘い
 金正男殺害はトランプ政権誕生がカギ
 金正恩が消されたら核の争奪戦が起きる


▽どこまで進む「爆風トランプ」
 トランプ演説に仕込まれた「暗号」
 神がかりだから、厄介だ。
 「クリスチャン・シオニズム」という考え方

▽「北方領土」の語られざる過去、問題解決の道筋
 日本政府が言わなかったこと
 北方領土の日本化作戦
 「クリミア」と「尖閣」の相互承認
 3年で平和条約が結ばれる

▽不透明な時代を読む技法
 政治家や官僚を締め上げない記者が増えた
 世間に迎合して本を作る編集者たち
 事実なら情け容赦なく書くのが記者
 国際情勢が見えない日本の新聞

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著者情報

佐藤 優

作家、元外務省主任分析官。
1960年東京都生まれ。
埼玉県大宮市(当時)で高校卒業まで育つ。県立浦和高校卒業後、同志社大学神学部に進学。同大学院神学研究科修了。在学中は組織神学、無神論について学び、特にチェコの神学者、ヨセフ・ルクル・フロマートカに興味を持つ。

85年外務省に入省。研修言語はロシア語。86年ロンドン郊外ベーコンズフィールドの英国陸軍語学学校(Defence School of Languages)で英語やロシア語を学んだ後、87年8月末にモスクワ国立大学言語学部に留学。在英国日本国大使館、在ロシア連邦日本国大使館に勤務した後、本省国際情報局分析第一課主任分析官(課長補佐級)として対ロシア外交の最前線で活躍。橋本─エリツィンのクラスノヤルスク会談(合意)に基づき、2000年まで日ロの領土問題の解決と平和条約締結に向けての業務に当たる。

また、外交官としての勤務のかたわら、モスクワ国立大学哲学部に新設された宗教史宗教哲学科の講師(弁証法神学)や東京大学教養学部非常勤講師(ユーラシア地域変動論)も務めた。91年ごろから鈴木宗男氏と通訳や車の手配などのロジスティックス業務で関係を持つようになり、その後、「外務省のラスプーチン」と呼ばれる。

02年5月、鈴木宗男事件に絡む疑惑をうけて、背任と偽計業務妨害容疑で東京地検特捜部に逮捕、起訴され東京拘置所で512日間拘留。05年に執行猶予付き有罪判決。09年6月に最高裁で上告棄却、執行猶予付き有罪確定(懲役2年6カ月、執行猶予4年)で外務省を失職。13年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。

05年に発表した『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。06年『自壊する帝国』(新潮社)で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。毎週のように新刊が刊行されており、連載は月に70.80本抱え、毎月の執筆枚数は400字詰め原稿用紙で1200枚を超える。その他、ラジオ出演、講演活動も行う。