毎年、冬期(10〜3月)に見られるウイルス性の胃腸炎で、感染力が極めて強く、嘔吐や下痢、軽い発熱などの症状が見られます。もともとはノーウォークウイルスあるいは「小型球形ウイルス(SRV)」と呼ばれていたウイルスの一種でしたが、2002年の食品衛生法の改正に伴い「ノロウイルス」と改称されました。
感染の主要源は、ウイルスに汚染された生カキをはじめとする二枚貝で、十分熱を加えず調理した食品や、汚染された手や器具で調理した食品を食べた場合に感染します。
また、感染者の小腸で増殖したウイルスが、吐物、便などの中に排出され、それらを処理する際に、手やバケツ、雑巾、洗い場などを通じて二次感染することもあります。とくに老人ホームなどの福祉施設や病院、学校では、人から人への集団感染が多く発生しています。症状は通常1〜2日で回復し、ほとんどが軽症ですが、抵抗力の弱い高齢者、小児などが感染すると重症化することがあります。発症した場合には、水分と栄養を補給して体力の低下を防ぎ、すぐに医師の診断を受けることが大切です。
予防法としては、カキなどの貝類はよく加熱し、人と人を通じての二次感染に対しては、石鹸を使った十分な手洗いと洗浄があげられます。さらに下痢の便や吐物を処理する場合は、使い捨てのゴム手袋を着用し、作業後は十分な手洗いをこころがけましょう。
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