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鳥から鳥に伝染する毒性の強い鳥インフルエンザ(H5N1型)が人間に伝染し、新たなウイルスに変異して人間から人間へと伝染していくことが危惧されているのが、新型インフルエンザです。幸いにも、今のところ、人間から人間に伝染する新型インフルエンザの発生はみられませんが、WHO(世界保健機関)の発表では、2003年(11月)から2008年(9月)までの、鳥インフルエンザの感染者は387人で、そのうち死亡したのは245人。高い死亡率です。厚生労働省成田空港検疫所によると、鳥インフルエンザが鳥から人に感染した中国、インドネシア、タイなどの国から日本に入国する乗客・乗員は1日1万3500人を超えるといいます。同所の実施した先日の訓練では、帰国する機内に、発熱、セキなど感染を疑われる症状の乗客がいるとの想定でしたが、参加した検疫官や医療スタッフは防護服、マスク、防護メガネを着用した完全防備スタイルで、感染患者の診察や病院までの搬送、同乗していた乗客ら全員への精密な検査など、実際に発生したときと同様の体制で行われました。
強い感染力、死亡率の高さが予想され、未知の感染症であるがゆえに、有効な対策に決め手を欠くもどかしい現状ですが、厚生労働省では、鳥インフルエンザが発生した地域に海外旅行をする人には、次のような注意を呼びかけています。
○ 不用意に、鳥類に近寄ったり触れたりしないこと(特に、家きんが飼育されている場所、市場などの生きた鳥を販売している場所や食用に鳥を解体している場所にも立ち入らないこと)
○ 鳥の解体や調理をしない。鳥を扱ったり、触れてしまった場合には必ずよく手を洗う。
○ 十分に加熱された鳥肉、卵などを食べる。
また、同省では、国内で個人ができる対策の一つとして、「マスク」の着用を勧めています。新型インフルエンザ対策は通常のインフルエンザ対策の延長線上にあるとし、飛まつ感染で感染するインフルエンザウイルスの吸入を防ぐためです。マスクの着用でウイルスの吸入を完全に予防できるわけではありませんが、マスクの種類についても、薬局やコンビニエンスストアなどで市販されている不織布(ふしょくふ)製マスクを推奨しています。これは、海外での予防対策にも応用できるので、鳥インフルエンザが発生した国に渡航する際には、マスクの持参がお薦めです。 さらに、同省では、日本に入国する際に、少しでも発熱やセキなどの体調異常を感じたら、検疫所の健康相談室などに申し出てほしいとしています。
(厚生労働省検疫所ホームページ「鳥インフルエンザの流行について」より引用)
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