健康の基本は「食」ということで、口から体内に摂取する食物全般に高い意識を持った消費者が急増しています。「医食同源」「マクロビオテック」に賛同する輪は広がりをみせ、その流れはブームを越えて、'究極'の食生活を実践するため、自給自足の田舎暮らしを選択する人もいます。一方、忙しい現代生活のなかで、健康を守るためサプリメントなどの健康補助食品を利用する人も増えています。そして、市場には様々な健康食品が次から次ぎへと出回り、その選択にも悩む時代です。
こうした現状をふまえ、消費者の健康に役立つ食品に関して、厚生労働省や財団法人日本健康・栄養食品協会が用途別に許可及び認定した食品マークがあります。
JAS(日本農林規格)規格に合格した食品にはJAS日マークがついていますが、2001年から新たに施行されたのが、「有機JASマーク」です。有機野菜や有機野菜を使用した加工品への需要が増えるなか、市場では「有機」「無農薬」「自然」「天然」などと表示する野菜や加工品が氾濫しました。なかには、「有機」とはいえないものあったことから、農林水産省は「表示ガイドライン」を策定(1992年)しましたが、法的拘束力がないことから、その後も改善がみられず、2004年4月から基準をクリアした農産物とその加工品にのみ「有機JASマーク」を貼ることができます。これにより、有機と表示できるのは、農薬と化学肥料を3年以上使用していない土地で育てた農産物で、農林水産省の指定機関で検査に合格したものになりました。
特別用途食品は、乳児、幼児、妊産婦、病者などの発育、健康の保持・回復などに適するという特別の用途のための食品です。病者、乳幼児、妊産婦、高齢者を対象とし、病者用食品(低カロリー食品、低ナトリウム食品などの病者用単一食品および糖尿病食調製用食品などの病者用組み合わせ食品)、妊婦・授乳婦用粉乳、乳児用調製粉乳、高齢者用食品および、病者用食品、妊産婦・授乳婦用粉乳、乳児用調製粉乳及び高齢者用食品があります。表示には厚生労働省の許可が必要で、食品ごとに、許可基準があるものについてはその適合性を審査し、許可基準のないものについては個別に評価を行っています。例えば、「乳児用」「幼児用」「妊産婦用」「病者用」等などの表示には、健康増進法第26条に基づく厚労省の許可が必要で、特別用途食品マークがなく表示されている場合は、認可されていないことになります。

特定保健用食品は、健康増進法第26条第1項の許可又は同法第29条第1項の承認が必要で、特定の保健目的で摂取したときに、その効果が期待できる食品です。栄養改善や健康の維持・増進と病気の予防のために摂取したときに、摂取目的に役立つ保健機能成分を含み、例えば、血中のコレステロールなどを正常に保つことをサポートしたり、おなかの調子を整えるのに役立つなどの特定の保健の用途がある食品をいいます。ほかにも、無機質類の吸収促進、虫歯予防、血圧調整、血糖値調整など特定保健目的の食品は多様にあり、行政による成分の有効性や安全性についての審査に合格した食品にマークが付けられています。
表示マークは2種類ですが、関与成分や審査の違いなどで3パターンに分類されています。
・特定保健用食品・疾病リスク低減表示=関与成分の疾病リスク低減効果が医学的・栄養学的に確立されている場合は、疾病リスク低減表示を認めています。
・特定保健用食品・規格基準型=許可実績が十分であるなど科学的根拠が蓄積されている関与成分について規格基準を定め、事務局において規格基準に適合するか否かを審査して、許可したものです。この場合、審議会の個別審査はしません。
・条件付き特定保健用食品=特定保健用食品の審査で要求している有効性の科学的根拠のレベルには届かないものの、一定の有効性が確認される食品を、限定的な科学的根拠である旨の表示をすることを条件として、許可対象と認めるもの。許可表示の例としては「○○を含んでおり、根拠は必ずしも確立されていませんが、△△に適している可能性がある食品です。」など。
財団法人日本健康・栄養食品協会が安全・衛生面、表示内容について審査し、品目別規格基準を満たした健康補助食品にのみつけることを許可した認定マーク。
品目別に規格基準は異なりますが、主なチェック項目は?含有成分など製品規格(外観・性状、規格成分含有量及び、残留農薬、重金属、一般細菌、大腸菌群など安全衛生面検査)?製造・加工等(原材料や製造・加工施設の管理体制、作業者の衛生管理ほかを審査)?表示・広告(パッケージなどの表示項目や表示方法、食品衛生法、薬事法、栄養改善法等に適合しているかの審査。広告審査も)。
現在、たんぱく質類、脂質類、糖類、ビタミン類、ミネラル、発酵微生物類、藻類、きのこ類、ハーブ等植物成分等などの59規格品目(2008年10月)の健康補助食品にJHFAマークがついています。
「医食同源」「マクロビオテック」などヘルシーな食生活を送るための食材選びにも、こうした認定マークは今後、ますます、役立つことでしょう。 |