2018.09.04

2016年夏実施 教員採用試験 最新情報

今、まさに試験の真っ只中にある、今夏の教員採用試験。その実施状況から、来年度試験に向けた注意点を探ります。

試験日程の変動状況

2016年夏実施試験の1次試験(筆記)の日程は、例年7月の3週目の週末に実施していた京都府、京都市、大阪府、大阪市、堺市、豊能地区が、1週目の週末に前倒しされるなど、日程変更を行った自治体が多く見られました。
1次試験の日程は、東北ブロック、関東ブロックなど、地域によって、ざっくりと分けることができますが、関西ブロックについては、そうしたまとめ方が困難になってきています。

来年度の試験においても、日程変更をする自治体がないとは言い切れません。自治体によっては1次試験が複数日にまたがるケースもあるため、併願を考える際には注意が必要です。実施要項が発表されたら、筆記試験だけでなく、面接や実技等の日程も忘れずに確認ましょう。

試験内容の変更状況

2016年夏実施試験では、小学校教諭の採用試験において、新たに英語の実技試験を課したり、英語教育の特別選考枠を新設したりする自治体が増えています。次期学習指導要領において、小学校中学年で活動型、高学年では教科型の英語教育が導入される見通しであることを受け、指導に必要な英語力を持った人材が求められているためと考えられます。英語教育の改善・充実が図られている中、来年度試験においても、この傾向は続くと考えられます。

また、2017年度の大阪府・大阪市・堺市・豊能地区の1 次の筆記試験においては、「思考力、判断力を問う問題」が新たに出題されました。「思考力、判断力を問う問題」とは具体的にどのような問題なのでしょうか、実施されたばかりの試験問題から1問抜粋して下記に掲載します。受験を考えている人は実施問題を入手し、確認しておいてください。

問題

ある高等学校の1年生において、徒歩・自転車・バス・鉄道の4つの通学手段と遅刻者数について調査を行ったところ、次のア〜エのことが分かっている。ただし、1年生は1組 と2組の2学級であり、すべての生徒の通学手段は、上の4つのいずれか一つの通学手段によるものとする。

ア)1組には、バスによる通学生徒や鉄道による通学生徒はいなかった。
イ)2組には、徒歩による通学生徒はいなかった。
ウ)遅刻をした生徒の中には、徒歩による通学生徒や鉄道による通学生徒はいなかった。
エ)遅刻をした生徒は、1組にも2組にもいた。

このとき、確実にいえるものはどれか。①〜⑤から一つ選べ。

① 2組で自転車以外による通学生徒は、鉄道による通学生徒だけである。
② 鉄道以外による通学生徒で遅刻をした生徒は、すべて1組である。
③ バス以外による通学生徒で遅刻をした生徒は、すべて2組である。
④ 1組で遅刻をした生徒は、自転車による通学生徒だけである。
⑤ 2組で遅刻をした生徒は、バスによる通学生徒だけである。

【解答】④

解説 ア、イの条件から、1組の生徒は徒歩か自転車、2組の生徒は自転車かバス、鉄道を通学手段としている。ゆえに1は誤り、ウエの条件から、遅刻者は自転車による1組・2組の生徒もしくはバスによる2組の生徒である。ゆえに2・3・5は誤り。

実施要項を熟読すること!

各自治体の試験概要は、それぞれの実施要項(募集要項)に詳細が記されます。実施要項は、ほとんどの自治体で試験のある年の2月から5月の間に発表されます。だだ、その年の試験における「主な変更点」などについて、実施要項に先駆けて公表する自治体もあります。志望自治体のホームページはこまめに確認しておきましょう。
また、2016年夏実施試験の実施要項等や試験案内に、次年度以降の試験の変更予定事項を記載している自治体もありますので、こちらにも目を通しておくとよいでしょう。

例) 徳島県 2017年夏実施試験から、高等学校教諭「英語」を志願する場合は、高等学校教諭(英語)の普通免許状に加え、英検準1級相当以上の資格保有者に限り出願できることとする予定。