島根県教育委員会は12月23日、令和5年度(令和4年=2022年実施)令和5年度島根県公立学校教員採用試験のアウトラインを公表した。
島根県の1次試験は7月10日(日)。2次試験は8月20日(土)〜28日(日)にかけて行われるが、1次・2次ともに試験内容の変更が行われる。
1次試験では、これまでの「一般教養試験」が廃止され、「専門教養・教職教養・論述試験」として実施する。
この試験については、メインとなる専門教養問題に、教職教養問題(従来より簡素化した基本的な内容)と論述問題(300字程度)を組み入れた1つの試験として実施される。また、県外での試験会場として、従来の大阪会場に加え、東京会場も新設する。
2次試験では「小論文試験」が廃止される一方、面接の試験時間をこれまでの20分×2回から35分×2回に拡大し、面接試験の中で「模擬授業等」と「場面指導」を実施する。
このほか、今回の試験での主な変更点として、採用区分として小学校「特別支援教育担当」を新設するほか、高校「情報」の出願要件を緩和し、高等学校教諭普通免許状「情報」のみの所有者の受験を可能とする(複数教科免許状所有者には別途加点する)。
受験上の特例措置としては、新たに島根県内外の国公立学校に常勤の講師等として令和4年5月1日現在で通算1年以上勤務している者(現職)については1次試験で加点するほか、該当者のうち、前年度の島根県採用試験の第1次試験合格者(第2次試験受験対象者)については1次試験の一部を免除する。また、前年度の島根県採用試験2次試験において「面接試験・模擬授業等」の段階 が「A」だった者の1次試験全免除については、学校勤務者以外(民間、大学院生等)も新たに対象とする。
選考にあたって考慮する事項(加点)については、中学校の複数教科免許状「美術」「音楽」「技術」「家庭」所有者への加点を拡大するほか、中学・高校等実技系教科の受験者を対象に大学等の学長(学部長を含む)から推薦を受けた者への加点、教職大学院修了者(修了見込を含む)への加点、小学校英語枠受験者を対象にした英検準1級等の資格取得者への加点を新たに実施する。
さらに、辞退者数に応じて繰り上げ名簿登載を行う「繰り上げ登載候補者名簿(仮称)」を創設するほか、2次試験において新型コロナウイルス感染や災害などのやむを得ない事情により受験できなかった者を対象とした追試験(9月11日〈日〉実施)を設定する。
また、新たに他県の正規現職教員と島根県を含む県内外の正規教員経験者を対象に、面接による「特別選考試験」を5月の大型連休期間中に実施する。
募集区分は小学校、中学校(全教科)、高等学校(農業・工業・水産・家庭科・情報)、特別支援学校、養護教諭の各校種・教科で、出願資格・条件として、他県の正規現職教員については、島根県外の国公立学校に正規採用(任期付採用を除く)の教員として、令和5年3月末現在で5年以上(休職、育児休業等の期間を除く)の勤務経験を有する者(現職)で、出願する校種・職種に令和3年度に勤務し、該当教科の授業を主に行っていること。正規教員経験者については、過去に島根県内外の国公立学校で正規採用(任期付採用を除く)の教員として、5年以上(休職、育児休業等の期間を除く)の勤務経験のある者で、過去に出願する校種・職種に勤務し、該当教科の授業を主に行っていたこと、となっている。
なお、募集要項については、特別選考は3月4日(金)から、一般選考については4月15日(金)からそれぞれ配布を開始。変更点についての詳細は各要項にて示すとしている。
島根県教育委員会・令和5年度島根県公立学校教員採用試験のアウトライン(PDF)
https://www.pref.shimane.lg.jp/admin/syokuin/saiyou/saiyou_info_tchr/index.data/r5_outline_211223.pdf
【1/5更新】島根県教育委員会では昨年12月27日(月)に松江市と浜田市で開催した「島根県公立学校教員募集セミナー」の資料として、令和5年度に向けた教員採用試験(令和4年度実施)のアウトラインを説明した動画を公開した。また、令和4年度の島根県公立学校教員採用候補者選考試験第1次試験の問題及び解答例をホームページで公開した(著作権保護の観点による一部非公開箇所あり)。
島根県教育委員会・令和5年度に向けた「島根県公立学校教員募集セミナー」(資料)
https://youtu.be/_0OghapZw74
島根県教育委員会・過去の試験問題と解答例(令和4年度島根県公立学校教員採用候補者選考試験第1次試験の問題及び解答例)
https://www.pref.shimane.lg.jp/admin/syokuin/saiyou/saiyou_info_tchr/kakomondai.html