【教育ニュース】新型コロナウイルスの感染拡大防止のために始まった小中高校などの臨時休校をめぐり、文部科学省は24日、4月からの学校再開に関する指針を都道府県教育委員会などに通知した。教室での換気励行やマスク着用の指導などを盛り込み、留意点をまとめた10項目のチェックリストも作成した。
指針では学校再開に当たり、(1)換気の悪い密閉空間(2)多くの人が密集(3)近距離での会話や発声―の3条件が重なる場を徹底的に避けることが重要と指摘。教室の小まめな換気などにより、保健管理や環境衛生を良好に保つよう求めた。
毎朝の検温と風邪症状の確認、手洗いやせきエチケットの徹底、ドアノブなど多くの児童生徒が触れる箇所の消毒も要請した。
感染者や濃厚接触者らへの偏見や差別につながる行為の禁止や、今回の臨時休校に伴う学習面の遅れを取り戻すため、2020年度の教育課程内での補充授業なども盛り込んだ。
同省は、4月以降に臨時休校する場合の指針も策定。児童生徒や教職員の感染が判明した場合、地域における感染拡大の状況などを踏まえた上で、感染者や濃厚接触者を出席停止とするか、休校や学級閉鎖とするかを判断することとした。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020032400444&g=soc