福島県教育委員会は3月4日、令和5年度(令和4年=2022年実施)福島県公立学校教員採用候補者選考試験の第一次案内を公表した。
今回の試験からの変更点は下記の通り。
①小学校、特別支援学校小学部における体育、音楽の実技試験の廃止
②中学校教諭の一般選考、特別選考Ⅱにおいて、小学校教諭との併願を実施
(受験資格:小学校教諭の普通免許を取得している、または取得見込みの方)
③中学校及び養護教諭における「地域採用枠」の設置
→中学校教諭、養護教諭の一般選考、特別選考Ⅰ、特別選考Ⅱにおいて『奥会津採用枠』『相双採用枠』を設定する。
④高等学校、特別支援学校高等部における特別選考Ⅳ(社会人経験等特別選考)の導入
高等学校教諭、特別支援学校教諭高等部において、必要とされる分野(教科)に関する優れた社会人経験等がある方を対象に特別選考Ⅳ(社会人経験等特別選考)を実施。令和5年度試験では「情報」で実施する。
受験資格:次の⑴、⑵をいずれも満たす方
⑴次のア、イのいずれかの社会経験を有する方
ア 民間企業、官公庁、研究機関等においてICT専門職もしくはこれに準じる職種に従事し、常勤で継続して2年以上勤務した経験のある方
イ 小学校・中学校・高等学校及び特別支援学校、大学・短大、専門学校等の教員として、情報分野の指導やICTの活用・普及に従事し、常勤で継続して2年以上勤務した経験のある方
⑵独立行政法人情報処理推進機構が行う次のア~エのいずれかの試験に合格している方
ア 基本情報技術者試験
イ 情報セキュリティマネジメント試験
ウ 応用情報技術者試験
エ 情報処理技術者試験要綱の試験区分にもとづく高度試験
募集人数:若干名
⑤高等学校における特別選考Ⅲの募集分野(種目)の変更
高等学校教諭において、必要とされるスポーツ・芸術等の分野(種目)に関する優れた実績がある方を対象に実施する特別選考Ⅲ(スポーツ・芸術等特別選考)について、令和5年度試験では「スポーツ:ウエイトリフティング」を募集する(令和5年度は芸術分野の募集は行わない)。
受験資格は、国際規模の大会に出場した方又は全国規模の大会で特に優秀な実績を有する方(団体競技にあっては正選手として登録され出場した方)または、これらの者を指導育成した実績(経験)を有する方で、募集人数は若干名。
⑥英語教科試験における加点基準の変更
⑴小学校教諭、特別支援学校教諭小学部の志願者
変更前
①実用英語技能検定2級以上
②TOEFL iBT 45点以上(PBT450点以上でも可)
③TOEIC 550点以上
↓
変更後
①実用英語技能検定2級以上
②TOEFL iBT 42点以上
③TOEIC L&RのスコアとTOEIC S&Wのスコアを2.5倍にして合算したスコアが1150以上
⑵中学校教諭、特別支援学校教諭中学部の英語志願者
変更前
①実用英語技能検定準1級以上
②TOEFL iBT 80点以上(PBT550点以上でも可)
③TOEIC 730点以上
↓
変更後
①実用英語技能検定準1級以上
②TOEFL iBT 72点以上
③TOEIC L&RのスコアとTOEIC S&Wのスコアを2.5倍にして合算したスコアが1560以上
⑶高等学校教諭、特別支援学校教諭高等部の英語志願者
変更前
①実用英語技能検定1級以上
②TOEFL iBT 96点以上(PBT590点以上でも可)
③TOEIC 880点以上
↓
変更後
①実用英語技能検定1級以上
②TOEFL iBT 95点以上
③TOEIC L&RのスコアとTOEIC S&Wのスコアを2.5倍にして合算したスコアが1845以上
※なお、全ての校種において、資格を取得した期日は問わない。
日程等の試験の詳細については、4月下旬頃公表予定の実施要項にて公表される。
福島県教育委員会・令和5年度福島県公立学校教員採用候補者選考試験第一次案内(PDF)
https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/497955.pdf