熊本市教育委員会は5月6日、令和5年度(2023年度=2022年実施)熊本市立学校教員採用選考試験の実施要項を発表した。
熊本市の1次試験は7月10日(日)、2次試験は8月16日(火)と8月17日(水)〜29日(月)の間の指定日の計2日間となる。合格発表は1次が7月27日(水)、2次が10月上旬の予定。
志願書の受付期間は5月16日(月)9時から5月26日(木)17時15分まで、電子申請による受付となる。
今年度の採用予定者数は、幼稚園(一般)2名(前年度採用予定者数2名)、幼稚園(特別支援教育推進)1名(※)、小学校(一般)165名(同145名)、小学校(特別支援教育推進)10名(同5名)、中学校・高校(一般)73名(同62名)、中学校・高校(特別支援教育推進)7名(同5名)、高校(商業・情報・特別選考での合計)3名(※)、養護教諭8名(前年度採用予定者数6名)、栄養教諭2名(同2名)となっている。
(※)幼稚園(特別支援教育推進)と高校は前年度募集なし。
今回の試験での主な変更点としては、下記の通り。
①1次試験について熊本会場に加えて、新たに大阪会場(TKP新大阪駅前カンファレンスセンター=大阪市東淀川区)でも実施する。
②小学校の2次試験で行っていた水泳の実技試験を廃止し、合格者に対する研修に変更する。
③中学校・高等学校教諭等において、1次試験で実施していたすべての実技試験を、2次試験に移行する。
④現場経験のある人材の特別選考を新設(他県等現職教員、熊本市臨時的任用教員36)
・他県等現職教員を対象とした特別選考は、全校種が対象で、対象となるのは国公立学校(熊本県公立学校を除く)における正規教員(熊本市立学校正規教員および任期を定めて採用された教員を除く)として現に勤務しており、令和5年3月31日までに、受験する同校種・同職種・同教科等で通算して36箇月以上の勤務経験となる者(ただし、他県等との併願は不可)。対象者は1次試験が免除される。
・熊本市の臨時的任用教員等を対象とした特別選考(栄養教諭を除く全校種が対象)については、令和4年5月1日において熊本市立学校の臨時的任用教員(常勤講師、養護助教諭)又は育児休業代替任期付教員として任用されており、通算で36箇月以上の勤務経験がある者については、今回の試験より1次試験が免除される(熊本市臨時的任用教員36=新設)。また、12箇月以上の勤務経験がある者については、引き続き1次試験の教職科目が免除される(熊本市臨時的任用教員12)。
⑤加点制度の拡大
・1次試験における加点対象の拡大:複数校種免許状取得者及び取得見込者に対する加点の対象校種に「幼稚園教諭等」と「高等学校教諭等」を追加。また、対象の免許状についても「幼稚園教諭」と「高等学校教諭」を追加する。また、小学校教諭等、中学校・高等学校教諭等を対象に「司書教諭」資格取得者及び取得見込者についても加点する。
・2次試験における加点制度の導入;「複数校種免許状取得者及び取得見込者」及び「特別支援学校等教諭免許状取得者及び取得見込者」に対して、令和3年度(2021年実施)試験では1次試験のみ加点していたのを、今回の試験から2次試験でも引き続き加点する。
⑥2次試験での配点の変更(実技、模擬授業、個人面接)。
⑦高校改革に伴う特別選考の実施。令和5年4月の千原台高校改革での「情報やビジネス、スポーツに関する高い専門性を有するスペシャリストを育成する」の教育理念に合わせて、スペシャリストを対象とした特別選考を実施する。対象となるのは、ハンドボール、陸上競技、自転車競技、野球のいずれかの競技で国際レベルの大会に日本代表として出場若しくは、全国大会へ通算3回以上出場した実績を有する選手、または国際レベルの大会に日本代表の選手を出場若しくは、全国大会へ通算3回以上選手を出場させた実績を有する指導者。
なお、熊本市の教員採用試験は前回試験までは実施年度で表記していたが、今回の試験より採用年度での表記に変更となる。
熊本市教育委員会・令和5年度(2023年度)熊本市立学校教員採用選考試験実施要項
https://www.city.kumamoto.jp/common/UploadFileDsp.aspx?c_id=5&id=2481&sub_id=175&flid=298447
熊本市教育委員会・熊本市立学校教員採用選考試験情報
https://www.city.kumamoto.jp/hpKiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=2481&class_set_id=2&class_id=203