2022.08.24

教育ニュース

教員採用試験、早期化も検討 部活の地域移行を支援―永岡文科相

【教育ニュース】永岡桂子文部科学相は8月23日のインタビューで、教員採用試験の時期について「これまで通りの(民間企業の採用より遅い)スケジュールでいいのか」と述べ、早期化を含めて検討する考えを示した。部活動の地域移行については、「受け皿となる団体と学校との調整を行うコーディネーターを配置する」と語った。

【インタビューより】
―教員不足への対策は。
 採用試験の倍率が低下し、多くの教育委員会で厳しい状況が生じている。憂慮すべき状況で、危機感を持っている。休眠免許の保持者に教職へ就いてもらうよう支援する教委もあり、文科省としてこうした取り組みを促進する。働き方改革にも力を入れ、教職の魅力向上を進めたい。
―採用試験の前倒しは検討するか。
 現在、中央教育審議会(文科相の諮問機関)で試験の早期化などを議論している。大学3年時からの受験ルートの設定を含め、これまで通りのスケジュールや選考方法で優秀な人材を得られるのか、改めて検討する必要がある。
―部活の地域移行をどう進めるか。
 有識者検討会議の提言では、2023~25年度を集中改革期間としている。同じ市の中でも、指導者がいる学校といなくて困っている学校があるなど、地域によっていろいろな実情がある。現在実施しているモデル事業を好事例集にまとめて紹介したい。
 文科省としては23年度予算概算要求で、移行の受け皿となる団体と学校との連絡調整を行うコーディネーターの配置、団体の体制整備への支援、指導者育成、困窮世帯の子どもの負担減を目指す。


教員採用試験、早期化も検討 部活の地域移行を支援―永岡文科相・新閣僚インタビュー(時事ドットコム)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022082300789&g=pol

【参考記事】学校支援スタッフ、大幅増へ 教員負担減、授業に注力―文科省(時事ドットコム)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022082000125&g=soc