2023.04.29

教育ニュース

36%が過労死ライン 中学教諭、週60時間以上―改善も勤務なお長く・文科省

【教育ニュース】文部科学省は4月28日、2022年度の教員勤務実態調査の結果(速報値)を公表した。中学校教諭の36.6%が過労死認定のラインである週60時間以上働いていることが判明。前回の16年度調査と比べると、長時間勤務する教諭の割合は減ったが、同省は「依然として多く、改善が必要だ」と指摘。今後中央教育審議会(文科相の諮問機関)で対策を検討する。

永岡桂子文科相は28日の記者会見で「調査結果を重く受け止めている。学校教育の成否は教員に懸かっているので、やりがいを持って働けるよう環境整備を進める」と述べた。

調査は全国の公立小中学校を1200校ずつ抽出し、22年8、10、12月にそれぞれ7日間の勤務時間を質問。小学校は、1191校の教諭や校長ら計1万7762人、中学は1186校の計1万7477人から回答を得た。調査は4回目。



36%が過労死ライン 中学教諭、週60時間以上―改善も勤務なお長く・文科省(時事ドットコム)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023042800347&g=soc

【参考】教員勤務実態調査(令和4年度)【速報値】について(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_01232.html