2023.05.18

教育ニュース

中高英語力、政府目標届かず 向上続くも50%未満―文科省調査

【教育ニュース】全国の公立中学・高校生で、英検3級相当以上の英語力がある中学3年生の割合が49.2%、英検準2級相当以上の高校3年生は48.7%だったことが、文部科学省の2022年度「英語教育実施状況調査」で分かった。前回調査からそれぞれ2.2ポイント、2.6ポイント上昇し向上傾向は続くものの、同年度までの政府目標だった50%には届かなかった。

調査は昨年12月時点で、英検といった外部検定試験の資格などを取得した生徒と、教員がそれに相当する英語力があると判断した生徒を合わせて集計した。内訳は、中3の資格取得が27.3%、教員判断21.9%、高3の資格取得が30.2%、教員判断は18.4%で、資格取得者はいずれも増加傾向にある。
中3の都道府県・政令市別では、さいたま市の86.6%が最も高く、福井県の86.4%、横浜市66.0%が続いた。これらを含め11都県と13政令市が政府目標の5割を超えた。最下位は島根県の34.1%だった。
高3は都道府県別の公表で、5割以上だったのは18都府県。上位は福井60.8%、富山60.5%、石川57.7%だった。高3では今回から新たに英検2級相当以上の割合を算出し、全体で21.2%だった。
英語の教員が英検準1級相当以上を取得している割合は、中学で前回比0.8ポイント増の41.6%と年々増加しているが、高校では同2.6ポイント減の72.3%となった。
また小中高校でのICT機器の活用状況では、「児童生徒による発話や発音などを録音・録画する活動」が小学66.1%、中学78.4%と、前回から10ポイント以上の増加。高校では約20ポイント増の69.6%だった。



中高英語力、政府目標届かず 向上続くも50%未満―文科省調査(時事ドットコム)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023051700887&g=soc

【参考】令和4年度「英語教育実施状況調査」の結果について(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/1415043_00004.htm