2019.04.18

第3回 ジーニー永井の驚くほど捗るマジカル学習術

「参考書を覚えるのに飽きた」「問題集を解くのが辛い」。長く受験勉強を続けていると,必ず一度はそうした「壁」にぶつかります。このコーナーでは,そうした受験生の悩みを,教採のカリスマ・ジーニー永井先生が,「魔法のように捗る学習術」で解消! 実践すれば,必ず効きます!

最後は知見のある人の指導が必要だが……

 ご質問を頂き,ありがとうございます。面接対策は,最後の最後は,現職の教員や校長,副校長(教頭),大学の先生など,実際に面接の知見を備えている人に指導してもらうことをお勧めするよ。
 でも,その前に,自分1人でもでできる対策は,たくさんある。その手順を順を追って確認していこう。
①面接の形態を知る
 教採の面接では,どんな形式で質問がされるのか情報収集をしよう。大学が,過去の受験者から聞き取りした情報を持っている場合もあるし,ネットでも大まかな情報は集められる。
②情報収集
 面接試験で問われやすいトピックについて,情報を収集しよう。よく問われるのは,志望自治体の「求める教師像」や「育てたい子供像」,教育施策や学力向上のための施策,それから,新学習指導要領,中教審答申などだ。
③面接の質問の作成
 ①で収集した質問項目に,②で集めたトピックを組み合わせて,面接の質問を作成していこう。
市販の参考書などを利用するのも手だ。
④言葉にして練習する
 作成した質問に対する答えを,ノートに記していこう。大切なのは,ただ単にノートにまとめるのではなく,これを声に出すこと。長かったり,短かったりしてはいないか,相手に十分届く声の大きさか,などを意識して話すようにしよう。
⑤指導を受ける 
 ここまでできたら,最後に大学の先生や,勤務校の校長,副校長(教頭)などに模擬面接をお願いして指導を受けよう。どうしても周りに相談できる先生がいない場合は仕方ない。鏡に向かって,話して,自分の表情や姿勢などをチェックするようにしよう。

問題集は過去問を終えてから

 ご相談を頂き,ありがとうございます。専門教養の対策には,まずは,志望自治体の過去問を確かめることが,大事だよ。
 どのような資料や専門的な知識から出題をされているのかを確認しよう。例えば,特別支援なら,障害や病気についての生理,病理,特別支援の教育課程,国や自治体が作成した資料などがよく問われるなど,その出題範囲には特徴がある。そのため,特に,資料の把握が重要なんだよ。

著・監修/ジーニー永井

本名, 永井大樹。東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。教員採用試験の合格請負人として全国の大学での講演やプログラムの開発に携わる。膨大な人数の教員志望者のカウンセリング実績を持つ。現在は,淑徳大学総合福祉学部教育福祉学科専任講師