2019.02.25

第2回 「スマホやSNS等を使った」効果的な学習術

「参考書を覚えるのに飽きた」「問題集を解くのが辛い」。長く受験勉強を続けていると,必ず一度はそうした「壁」にぶつかります。このコーナーでは,そうした受験生の悩みを,教採のカリスマ・ジーニー永井先生が,「魔法のように捗る学習術」で解消! 実践すれば,必ず効きます!

友達と遊ぶ感覚で学習してみよう

 教育原理や法規,心理といった用語を問う分野については,LINEで最もよく使われている「トーク」機能を使い,グループ間や友達同士でクイズを出し合うと,遊び感覚で学習できます。例えば「○○の理論を提唱した人は?」「○○法○条が禁止しているのは何?」といった具合にクイズを出し,皆で解答を寄せ合います。学習が進んできたら,これとは逆に人名を挙げて「何をした人?」と聞き,その説明を書き込むというやり方もあります。

皆の得意分野を持ち寄って,効率よく学習!

 LINEには,「ノート」という機能もあります。グループ内で情報を共有する掲示板のようなもので,グループトークとは違い,新たに加わったメンバーも,過去の投稿を見ることができます。
 ここに,筆記試験で問われそうなトピック,例えば,答申,資料,統計資料などのURLを張り,その下に試験に出そうな用語2~3と,ポイントなどをごく簡単に書き込みます。10人前後でこれを共有し,それぞれ得意な分野を書き込んで,育てていくのです。「いいね」も付けられるので,投稿するモチベーションも保てます。

手書きのノートも画像で共有!

 もう一つ,お勧めなのが,LINEの「アルバム」機能です。こちらは,写真や画像をグループ間で共有し合うものです。
 例えば,試験に出そうな重要用語や統計数値の傾向(増減),自治体の施策などを紙にまとめ,それを撮影して共有します。
 こうすることで,それぞれが学習した知識はもちろんのこと,効率的なノートのまとめ方やメモのとり方,学習の進め方などといった,「学習法」も,仲間内で共有することができます。
 それぞれがノウハウを持ち寄ることで,仲間内の学習の効率が,劇的に向上していくのです。まさに,「集合知」です。

著・監修/ジーニー永井

本名, 永井大樹。東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。教員採用試験の合格請負人として全国の大学での講演やプログラムの開発に携わる。膨大な人数の教員志望者のカウンセリング実績を持つ。現在は,淑徳大学総合福祉学部教育福祉学科専任講師