奈良県教育委員会では、奈良県の教育における重点課題に対する取組を強化することを目的とした、「奈良県公立学校スペシャリスト教員(任期付)採用候補者選考試験」を実施する。
この試験では、奈良県の教育における重点課題に対する取組を強化するために、必要な資格・実績をもつ人材を幅広く募集するもので、教員免許状の保有は要件とせず、合格後に特別免許状を授与された後に任期付教員として採用する。
主な申し込み資格は、昭和40(1965)年4月2日以降に出生し、学校教育法第9条の各号及び地方公務員法第16条の各号いずれにも該当せず、奈良県内のどこでも勤務可能な人。その上で、募集する職種・校種に応じた資格や実績を保有している人が対象となる。
募集する人材と校種・教科、また必要な資格や実績等は以下の通り。
「日本語指導の強化」(募集校種・教科:小学校・中学校(国語)、義務教育学校。必要な資格・実績:日本語学校での3年以上の常勤での勤務実績、または登録日本語教員、日本語教育能力検定試験合格者)
「理数教科に関する実学指導の強化」(募集校種・教科:県立高等学校の数学、理科〈物理・化学・生物〉。必要な実績:研究機関、民間企業または大学院での3年以上の数学、理科に関する研究実績)
「技術革新や情報化に対応した実践的な指導強化」(募集校種・教科:県立高等学校の情報、工業、農業。必要な実績:情報、農業、工業のいずれかに関する研究機関、民間企業または官公庁等での3年以上の常勤での研究実績)
「特別支援学校における個に応じた指導強化」(募集校種:特別支援学校。必要な資格:作業療法士、言語聴覚士、理学療法士、歩行訓練士)
出願は電子申請サービス(e古都なら)による受付で、受付期間は10月30日(木)17時から12月5日(金)17時までとなっている。
試験は「面接」による試験で、来年(2026年)1月10日(土)に奈良県立教育研究所(磯城郡田原本町)にて実施。試験の結果は2月中旬に受験者に郵送にて通知される。
合格者は、3年間を限度として任期付教員(スペシャリスト教員)候補者名簿に登載し、名簿登載後に特別免許状の付与をもって任期付教員として最大3年間採用される。また、任期の最終年度に奈良県の教員採用試験を受験する場合には、1次試験(筆記試験)を免除して面接のみの選考とし、合格者は付与されている特別免許状の校種または教科において、奈良県の公立学校教員として正式採用となる。
奈良県教育委員会・令和8年度奈良県公立学校スペシャリスト教員(任期付)採用候補者選考試験受験案内(PDF)
https://www.pref.nara.jp/secure/328670/R8_Special.pdf