兵庫県教育委員会は12月3日、令和9年度(令和8年=2026年実施)兵庫県公立学校教員採用候補者選考試験での主な変更点を公表した。
今回発表された変更点は以下の通り。
1・教員経験者等の確保
①本県(兵庫県)臨時教諭に対する第1次選考試験全部免除の実施
出願時、本県で臨時教諭として任用されている者(※)について、1次試験をすべて免除する。
(※要件として、出願時点において、本県内の公立学校(神戸市立学校を除く。以下同じ)で、臨時教諭として任用されている者(在籍校種及び担当教科は問わない)で、過去、出願と同一区分、校種及び教科における教職経験を2年以上有している者が対象となる)
②過去正規教諭等経験者に対する第1次選考試験全部免除の要件拡大
現行の「過去正規教諭等経験者に対する第1次選考試験免除措置」について、本県内の公立学校の過去正規教諭等経験に限定していたのを見直し、他府県の公立学校の過去正規教諭としての教職経験も含める。
また、直近の講師としての教職経験の要件を緩和し、これまで直近5年間で本県内公立学校及び国公立大学法人附属学校において臨時講師または会計年度任用職員(非常勤講師)としての教職経験を3年以上としていたのを「1年以上」とし、非常勤講師の勤務時間数については、授業を担当していることを必須として、週あたりの勤務時間数は問わないこととする(※これまでは正規の勤務時間〈38時間45分〉の半分以上の勤務または週12時間以上の授業担当)。
③講師経験者に対する免除・加点措置の要件拡大
講師の教職経験を有する者に対する第1次選考試験一部(一般教養試験)免除や加点措置の要件のうち、出願前年度までの教職経験について、兵庫県内の国公私立学校に限定していたのを、県内外を問わないこととする。
2・多様な人材の確保
④英語資格所有者に対する第1次選考試験一部(教科専門試験)免除の実施
「中学校・特別支援学校区分(英語)」「高等学校区分(英語)」出願者における「英語資格所有者に対する加点措置」での20点の加点措置を見直し、1次筆記試験の教科専門試験を免除する。
⑤「特別免許状授与を前提とした特別選考」の実施教科の拡大
既に実施している区分及び教科に加え、「中学校・特別支援学校区分(理科)及び高等学校区分(理科)」を追加する。
⑥第2希望対象教科の拡大
「高等学校区分(理科)」の出願者は、第2希望として「中学校・特別支援学校区分(理科)」を希望可能とする。
※1次試験に中学校「理科」で合格となった場合、2次試験(模擬授業・個人面接試験)は、中学校「理科」での受験となる。
なお、兵庫県の1次試験の日程については令和8年度試験とほぼ同様の日程で行われ、集団面接試験は6月13日(土)、筆記試験は7月19日(日)にそれぞれ実施する。
兵庫県教育委員会・令和9年度兵庫県公立学校教員採用候補者選考試験の主な変更点等について
https://www2.hyogo-c.ed.jp/hpe/uploads/sites/5/2025/12/R8zisshi_henkouten.pdf
兵庫県教育委員会・令和9年度兵庫県公立学校教員採用候補者選考試験(令和8年度実施)
https://www2.hyogo-c.ed.jp/hpe/kyoshokuin/r9kyousai/