大阪市教育委員会は12月24日、2026(令和8)年に実施する令和9年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テストの主な試験日程及び変更点と、2027(令和9)年に実施する令和10年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テストでの第1次選考の試験日、1次・2次の選考内容の変更について公表した。
【令和9年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テストについて】
大阪市の令和9年度テスト(試験)は1次試験(筆答テスト〈教職・一般教養〉)を2026年6月13日(土)に実施。また、最終の結果発表は9月25日(金)に行う。
令和9年度試験での主な変更点は以下の通り。
①受験資格の年齢制限を緩和し「昭和40(1965)年4月2日以降に生まれた方」とする(※令和8年度試験では「昭和41(1966)年4月2日以降に生まれた方」)
②特定の資格等による加点制度について、新たに「日本語指導の資格等」「中国語に関する資格」「ベトナム語に関する資格」を有する全校種・教科の受験者に対して、加点を行う。
③実技テストの一部変更、廃止
・幼稚園、幼稚園・小学校共通の実技テストにおける「無伴奏による歌唱」を取り止める。
・中学校(保健体育)の実技テストにおける「水泳」を取り止める。
・中学校(英語)の実技テストにおける「グループディスカッション」を「スピーチ及び口頭試問」へ変更する。
④大学3年次前倒し特別選考について、2026年度に実施する「令和9年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テスト」における大学3年次前倒し特別選考(筆答テスト〈教職・一般教養〉を実施)の合格者は、翌年度(2027年度実施テスト)の1次試験のうち「筆答テスト〈教職・一般教養〉」と「面接テスト」を免除する(※2027年度テストの1次試験では、専門の筆答テストと実技テストを受験)。
【令和10年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テストについて】
大阪市の令和10年度試験は、2027年6月12日(土)に1次試験を実施する。
また、令和10年度試験より、教員採用選考に係る第一次選考の共同実施に関する自治体協議会に参画する自治体が、共通の問題を用いて採用選考を実施する「共通問題配布方式」による筆答テストを実施する。
これに伴い1次試験、2次試験の選考内容が変更となり、1次試験では「筆答テスト(教職・一般教養、教科専門)、面接テスト、実技テスト(一部の校種・教科に限る)」を実施。2次試験は「面接テスト」により合否を決定する。
(※令和9年度試験までは、1次試験で「筆答テスト(教職・一般教養)」と「面接テスト(教職・一般教養の合格者のみ)」を実施。2次試験で「筆答テスト(教科専門)」「実技テスト」「面接テスト」を実施)
なお、令和10年度試験からは一部の特例内容が変更となり、従来(令和9年度試験まで)1次試験(筆答テスト(教職・一般教養)、面接テスト」が免除となっていた特例のうち、「大阪市教師養成講座修了者特例」での受験者は、これまで2次試験で実施(令和10年度試験からは1次試験で実施)していた「筆答テスト(専門)」「実技テスト」も免除(1次試験全免除)となり、2次試験の「面接テスト」のみの受験となる。
また「大学推薦特別選考特例」「教職大学院推薦特別選考特例」での受験者は、「筆答テスト(専門)」「実技テスト」が1次試験に移行することに伴い、1次試験で「筆答テスト(専門)」「実技テスト」を受験する。
令和9年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テストの変更点の詳細については、2026年2月上旬頃に大阪市ホームページ等で公表予定(※令和8年度試験では2月7日に公表)の「令和9年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テスト受験案内」において示される。
また、令和10年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テストの変更点の詳細については、2026年度中に大阪市ホームページ等で示される。
大阪市教育委員会報道発表資料・令和9年度及び10年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テストの制度を変更します
https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kyoiku/0000667621.html