鳥取県教育委員会は4月6日、令和5年度(令和4年=2022年実施)鳥取県公立学校教員採用候補者選考試験の実施要項を発表、同日より出願受付を開始した。
鳥取県の1次試験(一般教養、専門試験、適性検査)の実施日は校種により分かれており、小学校・中学校・特別支援学校・養護教諭は6月19日(日)に鳥取会場(鳥取大学鳥取キャンパス)と関西会場(関西大学千里山キャンパス)で、高校と栄養教諭は6月26日(日)に鳥取会場で行われる。今回の試験より中学校の試験日が1週繰り上がり、同日実施の他の校種とともに関西会場でも1次試験を実施する。
2次試験(技能・実技試験、集団面接、個人面接)は8月26日(金)から9月5日(月)までの間(予定)の、指定された1日または2日間となる。
結果の発表は1次試験が8月3日(水)ごろ、2次試験が9月30日(金)を予定している。
なお、出願期間は4月26日(火)午後5時までで、電子申請での受付となる。
今年度の採用予定数は、小学校140名(前年度採用予定数120名)、中学校65名(同70名)、高校45名(同40名)、特別支援学校25名(同25名)、養護教諭8名(同8名)。小学校で20名、高校で5名増となった一方で、中学校は5名減となっている。また、今回の試験より募集を開始する栄養教諭は若干名としている。
なお、別枠として、小学校教諭の採用予定数のうち、特別選考VI「英語力に優れた者を対象とした小学校教諭選考」にて10人程度を採用するほか、特別選考I「障がいのある者を対象とした選考」として、小学校、中学校、高校及び養護教諭、栄養教諭を対象に採用予定数とは別枠で合計5人程度、特別支援学校を対象として別枠で2人程度採用予定としている。
今回の試験からの主な変更点は下記の通り。
①小学校の専門試験(筆記試験)において、数学・理科に傾斜配点を行う数学・理科重視型(数理型)を導入する。志願により「数学」と「理科」の得点を1.5倍に引き上げる一方、「社会」と「英語」の得点は0.5倍とするもので、小学校については傾斜配点なしの標準型との2本立てとなる。
②前年度より実施した小学校と特別支援学校に加えて、中学校の全教科及び養護教諭においてICT活用に関する技能・実技試験を実施する。なお、小学校と特別支援学校の実技は音楽(弾き歌い)が取りやめとなってICT活用のみとなり、中学校と高校の一部教科で実施する専門試験としての技能・実技試験は2次試験での実施に変更される(※)。
(※)前年度試験では新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から小学校・特別支援学校の音楽実技(弾き歌い)は中止となり、1次試験で実施予定だった中学校と高校の技能・実技試験は2次試験に移行して実施。
③一般選考における複数免許状保有者への加点対象について、中学校において「技術」「家庭」の教員免許状所有者を新たに追加する(10点の加点)。
④専門試験(筆記)の試験時間について、保健体育を除いた中学校の各教科については80分から保健体育と同じ60分に、高校の芸術科目(音楽・美術・書道)は80分から60分にそれぞれ短縮する。新たに実施される栄養教諭の試験時間は60分となる。また、養護教諭の専門試験(筆記)の試験形式をマークシート方式に変更する。
⑤今回の試験より「栄養教諭」の選考試験を実施する。
⑥募集教科については、前年度募集のあった高校芸術の「書道」は今回の試験では募集がなく、高校水産については前年度の「海洋」にかわり「食品」を募集する。
鳥取県教育委員会・令和5年度鳥取県公立学校教員採用候補者選考試験実施要項
https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1279692/R5jisshiyoukou.pdf
鳥取県教育委員会・令和5年度鳥取県公立学校教員採用候補者選考試験実施要項及び出願手続きについて
https://www.pref.tottori.lg.jp/item/1279692.htm#itemid1279692
鳥取県教育委員会・教員採用試験関係
https://www.pref.tottori.lg.jp/95168.htm