兵庫県教育委員会は12月15日、令和6年度(令和5年=2023年実施)兵庫県公立学校教員採用候補者選考試験での主な変更点を公表した。
今回の試験での主な変更点は下記のとおりとなっている。
①臨時講師及び会計年度任用職員の経験を有する者の加点条件の拡充
複雑化・多様化する児童生徒や保護者に対応するには、学校現場での一定の経験がより必要となっていることから、令和5年度試験で条件を緩和した臨時講師及び会計年度任用職員として経験を有する者についての加点措置を今年度試験では拡充する。
対象となるのは、出願時において兵庫県内にある公立学校(神戸市立学校を除く)及び国公立大学法人附属学校において、常勤の臨時講師または会計年度任用職員として任用をされている者(在籍校種及び担当教科は問わない)について、令和2年4月1日〜令和5年3月31日の間の教職経験が「常勤の臨時講師として3年」の場合に30点を加点する(新規)。また、常勤の臨時講師と会計年度任用職員あわせて2年以上(ただし常勤の臨時講師として1年以上の勤務経験が必要)の場合には20点、常勤の臨時講師と会計年度任用職員あわせて1年以上(常勤の臨時講師または会計年度任用教員として1年以上でも可)の場合には10点を、それぞれ加算する。
②小学校における教科の専門性を有する人材の確保(新規)
小学校において推進される教科担任制で活躍する人材の確保を図るため、1次試験における加点措置の対象に「小学校・特別支援学校区分」受験者における中学校または高等学校の免許状所持者(「数学」「理科」「保健体育」「英語」が対象。免許状授与予定者も含む)を追加し、該当者には20点を加点する。
③日本語指導で活躍できる人材の確保
近年増加傾向にある外国人児童生徒等への日本語指導を担う人材の確保を図るため、日本語指導の資格所有者(「大学等で日本語教師養成課程を修了した者または修了見込みの者」「文化庁への届け出が受理された日本語教師養成講座〈420時間〉を修了した者」「日本語教育能力検定試験〈公益財団法人日本国際教育支援協会〉に合格した者」のうちいずれか1つ)についての加点を、これまでの10点から20点に引き上げる。
④新型コロナウイルスに感染または濃厚接触者となり、令和4年度実施の兵庫県教員採用試験の第2次選考試験を受験できなかった者への対応(新規)
令和4年度実施の本県(兵庫県)教員採用試験において新型コロナウイルスに感染または濃厚接触者となり2次試験を受験できなかった者を対象に、令和5年度実施試験において、令和4年度実施試験の1次試験で合格となった校種・教科を受験する場合には、希望により令和5年度実施試験の第1次試験を免除する。
(※令和4年度実施試験の2次試験試験日において、新型コロナウイルスに感染または濃厚接触者となっていたことを証明する書類〈療養証明書等〉の提出が必要)
⑤ICTを活用した模擬授業実施教科の拡大
中学校・特別支援学校の「社会」「数学」「技術」と高校の「地理歴史・公民」「数学」に導入しているICTを活用した模擬授業について、新たに中学校・特別支援学校区分と高校区分の「理科」でも実施する。
兵庫県教育委員会・令和6年度兵庫県公立学校教員採用候補者選考試験の主な変更点について
https://www.hyogo-c.ed.jp/~kyoshokuin-bo/R6kyousaihennkoutenn.pdf