相模原市教育委員会は2月13日、さらに多くの優れた人材確保のため、より幅広い受験者層が自分の力を発揮できる教員採用候補者選考試験を目指すとした、令和５年度実施（2023年実施）相模原市立学校教員採用候補者選考試験での新たな取組（変更点）を公表した。
新たな取り組みの中には、大学３年生が１次試験の一部を受験できる特別選考の「大学３年生等早期チャレンジ!!」も含まれる。大学３年生が教員採用試験を受験できるようになるのは、東京都に次いで２例目。

今回公表された新たな取り組みは以下のとおり。

①特別選考区分の増設：新たに４つの区分（「市内任期付職員（教員）、常勤代替教諭」「市外正規教員」「元市内正規教員」「大学３年生等早期チャレンジ!!」）を増設する。
「市内任期付職員（教員）、常勤代替教諭」は、令和５年度に相模原市立学校で任期付職員（教員）または常勤代替教諭（臨時的任用職員）として勤務している方が対象となり、対象者は１次試験がすべて免除となる。
「市外正規教員」は、現在、相模原市外にある国公立の小中学校（義務教育学校を含む）で正規採用の教員（任期付採用を除く）として勤務しており、採用から引き続き令和５年度末まで勤務する予定で、かつ、令和５年度末までに３年以上の受験する受験区分・教科等での勤務実績（見込みを含む）がある方が対象となり、対象者は１次試験がすべて免除、２次試験で面接のみ実施する。
「元市内正規教員」は、相模原市立学校の正規採用の教員（任期付採用を除く）として３年以上受験する受験区分・教科等での勤務実績があり、平成26（2014）年３月31日以降に退職した方が対象。対象者は１次試験がすべて免除となり、２次試験で模擬授業と面接を実施する。
「大学３年生等早期チャレンジ!!」では、大学３年生等（令和６年度卒業予定者）が１次試験の一部（「一般教養・教職専門試験」）を受験できるようにする。３年生の時に「一般教養・教職専門試験」で合格した場合には、４年生での１次試験では「専門教養試験」のみの受験となる（なお、特別選考の「スポーツ・芸術実績者」または「大学推薦」で受験する場合には１次試験がすべて免除となる）。また、３年生時に「一般教養・教職専門試験」が不合格の場合でも、４年生の時に通常通り受験することは可能。

②特別選考の大学推薦者で、下記にあたる免許状を両方取得見込の方は、併願制度を利用できるようにする。
（例1）第１希望:中学校教諭（全教科のうちいずれか）/第２希望:小学校教諭
（例2）第１希望:養護教諭/第２希望:小学校教諭
（例3）第１希望:中学校教諭（全教科のうちいずれか）/第２希望:中学校教諭（国語，理科，技術，家庭のいずれか）
また、小中学校教諭免許状を両方取得されている方（取得見込みを含む）で、受験要件を満たせば、小学校全科（特別支援）と中学校特別支援で併願制度を利用できるようにする。

③２次試験で実施していた中学校技術と中学校家庭の実技試験を廃止する。

なお、令和５年度試験の実施は、１次試験が7月上旬、２次試験は8月中旬の予定としている。



相模原市教育委員会：令和５年度実施相模原市立学校教員採用候補者選考試験で新たな取組を実施します
https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/005/280/syorui_20230214.pdf