福島県教育委員会は3月4日、令和6年度(令和5年=2023年実施)福島県公立学校教員採用候補者選考試験の第一次案内および令和7年度(令和6年度=2024年実施)福島県公立学校教員採用候補者選考試験での変更予告を公表した。
令和6年度試験(2023年実施)での変更点は下記の通り。
①大学推薦特別選考の導入
小学校教諭、中学校教諭、高等学校教諭、特別支援学校教諭において、大学等から推薦を受けた者を対象とする特別選考を導入する。
受験資格としては、福島県の教諭になることを第一志望とし、福島県が求める教員像にふさわしい資質と能力を有する方で、出願時に大学及び大学院に在籍し、学業成績が優秀で、大学内外の諸活動の実績が顕著な方。
推薦人数は、各大学において原則1名。ただし、大学院を置く大学においては、大学及び大学院それぞれから1名推薦することができるほか、福島県教育委員会が推薦人数を定める大学については、その推薦人数を限度として推薦することができる。
対象者は1次試験の筆答試験のうち教職教養〔共通問題〕が免除される。
②特別選考Iにおける1次試験の免除
すべての校種の特別選考I(教職経験者特別選考)において、1次試験を免除する。これに伴い、東京会場での試験は実施しない。
③「小学校における特別支援学級枠」の導入/④小学校教諭の一般選考での特別支援学校教諭との併願の廃止
特別支援教育のさらなる充実を図るため、小学校教諭のすべての選考において、「特別支援学級枠」を設定する。
受験資格は小学校教諭及び特別支援学校教諭普通免許状を取得している、又は取得見込みの方。募集人数は若干名で、募集定員の中に「特別支援学級枠」を含める。
「小学校における特別支援学級枠」の導入に伴い、小学校教諭の一般選考での「特別支援学校教諭との併願」は廃止となる(※中学校における特別支援学校との併願は継続)。
⑤高等学校及び特別支援学校高等部における教科「情報」との併願(第二志望)の導入
高等学校教諭及び特別支援学校教諭高等部の一般選考、特別選考Ⅱ(臨時的任用職員等経験者特別選考)において、高等学校教諭、特別支援学校教諭高等部の志願者(「情報」の志願者は除く)で、「情報」の普通免許状を取得している、又は取得見込みの方を対象に、志願する教科(科目等)と教科「情報」との併願を実施する。
⑥高等学校における特別選考Ⅲの募集分野(種目)の変更
高等学校教諭において、必要とされるスポーツ・芸術等の分野(種目)に関する優れた実績がある方を対象に実施する特別選考Ⅲ(スポーツ・芸術等特別選考)について、令和5年度試験での「スポーツ:ウエイトリフティング」にかわって、令和6年度は「スポーツ:ソフトテニス」を募集する。
受験資格は、国際規模の大会に出場した方又は全国規模の大会で特に優秀な実績を有する方(団体競技にあっては正選手として登録され出場した方)または、これらの者を指導育成した実績(経験)を有する方で、募集人数は若干名。なお、令和6年度は芸術分野の募集は行わない。
⑦高等学校及び特別支援学校高等部における特別選考Ⅳの募集分野(教科)について
高等学校教諭及び特別支援学校教諭高等部において、必要とされる分野(教科)に関する優れた社会人経験等がある方を対象に実施する特別選考Ⅳ(社会人経験等特別選考)については、令和5年度試験に引き続き「情報」を募集する。
⑧高等学校及び特別支援学校高等部における「福祉」及び「書道」の受験資格(免許要件)の緩和
高等学校教諭及び特別支援学校教諭高等部における「福祉」及び「書道」の受験資格において、今後は、「福祉」については福祉以外の教科(科目等)の免許状を有する要件、「書道」については国語の免許状も有する要件をそれぞれ廃止する。
あわせて、令和7年度(令和6年度=2024年実施)福島県公立学校教員採用候補者選考試験での変更予告として、下記の2点をあげている。
①複数免許加点における条件の追加
小学校教諭、特別支援学校教諭小学部の一般選考、特別選考Ⅱ、大学推薦特別選考の志願者で、「幼稚園教諭普通免許状を取得している、又は取得見込みの方」は教科試験において加点する。
②司書教諭資格を有する方への加点制度の導入
小学校教諭、中学校教諭、高等学校教諭、特別支援学校教諭の一般選考、特別選考Ⅱ、大学推薦特別選考の志願者で、「司書教諭の資格を有する方」は教科試験において加点する。
令和6年度試験の日程や変更点等、試験の詳細については、4月下旬頃公表予定の実施要項に記載される(令和5年度試験では4月22日公表)。
福島県教育委員会・令和6年度福島県公立学校教員採用候補者選考試験第一次案内(PDF)
https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/557591.pdf