2024.02.05

採用試験関連

大阪市 令和7年度(令和6年=2024年実施)選考テストの変更点を公表

大阪市教育委員会は2月2日、受験者の負担を軽減し、受験機会や受験しやすい環境を整えるためとして、令和7年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テスト(令和6年度=2024年実施)の実施日等の日程や選考内容等の制度変更などを発表した。
大阪市の教員採用試験については、すでに令和7年度テストから「大学3年次前倒し特別選考」の実施を公表しているが、今回は「大学3年次前倒し特別選考」以外での変更点や試験日程の一部について公表している。

今回発表された主な変更点は以下のとおり。

①第1次選考(筆答テスト)実施日及び第2次選考の結果発表時期の前倒し
第1次選考(筆答テスト(※))は、例年より1週間程度繰り上げ、6月15日(土)に実施する(前年度試験では6月24日実施)。
また、第2次選考の結果発表は、例年より3週間程度繰り上げ(、9月27日(金)に行う(前年度試験では10月20日発表)。
※第1次選考(筆答テスト)=思考力・判断力を測る問題(文章理解、判断推理、資料解釈、数的処理等)、英文を含む問題、教職関連の問題(教職教養、教育関連の法規、教育公務員の倫理、教育関連時事)。

②大学3年次前倒し特別選考の新設
採用選考テストの一部(第1次選考の筆答テスト)を大学3年次に受験可能とする選考を実施する。
※「大学3年次前倒し特別選考」の詳細はこちらの記事を参照。

③教諭経験者特別選考の新設
育児や介護などを理由として離職した正規任用の教諭等を対象とした「教諭経験者特別選考」を新設する。
これまでは特例を付与して一般選考で実施(直近5年間の間に正規任用の教諭等として通算2年以上の在職経験がある受験者に対して特例を付与)していたものを、要件を通算2年以上の在職経験のみに緩和するとともに、選考区分を「教諭経験者特別選考」に位置付けて実施。選考内容も第1次選考及び第2次選考の「面接テスト」のみとする(これまでは1次の筆答テストのみ免除)。

④校種「小学校」における第2次選考実技テストの取りやめ
これまで第2次選考で実施していた小学校の実技テスト(音楽・体育・外国語から1つ選択)を取りやめる。
※小学校の2次では筆答〈専門テスト〉と面接のみ実施。

⑤大学推薦特別選考における校種「中学校」の対象教科及び推薦人数枠の拡充
大学推薦特別選考における「中学校」の対象教科(数学、理科、技術、家庭、英語)に、新たに「国語」と「美術」を追加する。
また、各大学へ通知している大学推薦特別選考の推薦人数枠を2名から3名に拡充し、受験者が合格し、採用となった実績のある大学については4名に拡充する。
※大学推薦特別選考の詳細については、2月下旬頃にホームページで掲載予定の大学推薦特別選考実施要項で明示される。

⑥特定の資格等による加点制度の拡充
新たに「音楽」の中学校教諭又は高等学校教諭の普通免許状等を所有する「小学校」の受験者に対して、加点を行う。

なお、変更点の詳細については2024年2月下旬頃に公表予定の「令和7年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テスト受験案内」で示されるほか、3月16日(土)と22日(金)には説明会(22日はオンライン説明会)の実施(も予定している。



大阪市教育委員会・報道発表資料 令和7年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テストの制度を変更します
https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kyoiku/0000618680.html

【参考】大阪市 令和7年度(令和6年度=2024年実施)試験から大学3年次対象の選考を実施(2023.12.22)
https://book.jiji.com/information/news/news-10342/