2024.03.15

採用試験関連

今夏実施の1次試験「標準日」に実施するのは16自治体。8自治体で30日以上の日程前倒し

2024年に実施される令和7(2025)年度の教員採用試験のうち、3月15日までに1次試験の試験日程が全自治体で出揃い、文部科学省が1次試験実施日の目安とした「標準日」にあたる6月16日(日)に実施する自治体は北海道や滋賀県、福岡県など16の自治体(※)になることが判明した。
また、1次試験の試験日について、昨年実施の試験より1週間(7日)以上の早期化(前倒し)をおこなった自治体は40の自治体(※)で、そのうち8自治体は1ヶ月(30日)以上の前倒しをおこなったことが分かった。
(※=小学校のみ1次試験を先行実施する新潟県、新潟市を含む)

今夏の1次試験は、5月11日(土)の静岡エリア(静岡県、静岡市、浜松市)からスタートし、翌12日(日)に茨城県、6月1日(土)に高知県と続くが、このうち5月11日に実施する静岡県などは前年度の試験日(7月1日)よりも51日、茨城県は前年度の試験日(6月25日)より44日前倒しで実施する。
1次試験の日程を30日以上前倒しして実施するのは、茨城県以外では中部地方に集中しており、静岡エリアの3自治体のほか、東海エリアの岐阜県、愛知県、三重県と名古屋市が前年度の試験日(7月22日)より37日前倒しして、6月15日(土)に実施する。

文部科学省が1次試験の「標準日」と定めた6月16日に実施する16自治体のうち、福岡県や熊本県、鹿児島県など九州地方の全11自治体は前年度実施日(7月9日)より23日前倒し、滋賀県(前年度は6月25日実施)は1週前倒しでの実施となるが、北海道と札幌市については、ほぼ例年通りの日程に沿った形での実施となる。
また、新潟県と新潟市については、小学校の試験を複数回実施する目的で6月16日に先行して実施し、小学校以外の校種(小学校の2回目の試験も含む)については7月7日(日)に実施する(前年度は7月2日に実施)。

なお、「標準日」の6月16日よりも前に実施する自治体は20自治体だが、大幅に日程を前倒しした静岡エリアや茨城県のほか、6月1日(土)実施の高知県、6月8日(土)実施の鳥取県以外の14自治体は「標準日」前日に当たる6月15日(土)に実施する。
この日は大幅に日程を前倒しした東海エリアのほか、大阪府や兵庫県など滋賀県以外の関西エリアが実施するが、関西エリアの各自治体については滋賀県同様に前年度の試験日(6月24日)より1週前倒しによって「標準日」にあわせた格好での実施となる。

一方、「標準日」以後に実施する自治体については、宮城県や福島県など東北エリアの6県と仙台市が前年度の試験日(7月22日)より1週間の前倒しで7月13日(土)に実施する以外は、ほぼ例年通りの日程での実施となる。
例年7月第1週目に実施する福井県と長野県が6月最終週の29日(土)に実施するものの、島根県、岡山県、岡山市、山口県は7月6日(土)、茨城県と栃木県(7月6日実施)以外の関東エリアが7月7日(日)、富山県、広島県・広島市と香川県が7月13日(土)、石川県と徳島県、愛媛県が7月20日(土)に、それぞれ1次試験を実施する。

※試験日程は時事通信出版局調べ。試験日は1次試験の初日(1日目)を指す。



【参考】14県市が試験日前倒し 志願者増へ早期化―25年度教員採用・時事通信調べ(2023.07.21)
https://book.jiji.com/information/news/news-9511/