2024.04.10

採用試験関連

奈良県 令和7年度(令和6年=2024年実施)試験の概要を公表。3年次選考を新設へ【4/10更新】

奈良県教育委員会は12月26日、令和7年度(令和6年=2024年実施)教員採用候補者選考試験の概要と主な変更点を発表した。
奈良県の1次試験は筆記試験が6月15日(土)、実技試験(中高の一部教科で実施)は6月16日(日)に行う。また、今回の試験より新設される大学院選考(後述)および社会人選考の受験者を対象に、個人面接を6月15、16日のいずれか1日に実施する。
2次試験は集団面接(討議)が7月20日(土)21日(日)のいずれか1日、個人面接は8月8日(木)〜11日(日)、13日(火)〜16日(金)のうちの1日で行われる。
1次試験と2次の集団面接試験については前年度試験より実施が1週間ほど早まるが、2次の個人面接試験については前年度試験とほぼ同日程となる。
また、受験案内の公表は4月10日(水)9時、出願の受付は4月26日(金)9時〜5月20日(月)17時までの間、電子申請で行う。

【令和7年度試験の日程(※カッコ内は令和6年度試験での日程)】
募集要項の発表:4月10日(4月27日)
出願期間:4月26日〜5月20日(4月28日〜5月22日)
1次試験:6月15・16日(6月24・25日)
2次試験・集団面接:7月20・21日(7月29・30日)
2次試験・個人面接:8月8日〜16日(8月11日〜18日)


日程面以外での、今回の試験での主な変更点は下記の通り。
①小学校および特別支援学校において、大学3年生等での受験を可能とする「3年次選考」を新設する。
3年次選考の受験資格は、大学(短期大学含む)および専門学校の最終年次1年前の学生(いずれの学校にも所属していない科目等履修生は除く)で、令和8(2026)年3月31日までに免許状を取得見込みの者で、奈良県を第1志望として令和8年度(令和7年=2025年実施)教員採用試験を受験する意思がある人。
3年次に1次試験と2次試験を受験し、2次試験に合格した場合には、大学4年次の春〜夏頃に最終面接を実施。最終面接で合格した者は令和8年度の教員採用候補者名簿(2026年4月1日採用)に登載される。
なお、3年次選考の1次試験で不合格となった場合でも、4年次(令和8年度試験=2025年実施)には1次試験から受験が可能。また、1次試験を突破し2次試験で不合格となった場合や、最終面接まで進んで不合格となった場合には、令和8年度試験は2次試験からの受験となる。

②高等学校を対象とした「大学院選考」の新設
受験資格は、理学、工学、農学および家政を専攻する大学院修了者(見込みを含む)で、教科に関する専門的な知識、経験、または技能を有し教員の職務を行うのに必要な熱意と見識を持っている人。該当者は1次の筆記試験に代えて、個人面接を実施する。

③高校への留学生への対応のため「日本語指導教員選考」の新設
受験資格は、国家資格「登録日本語教師」を有する者(※)、または文化庁の認める420時間以上の日本語教育に関する研修を受講した人で、1次試験で資格に応じて加点する。
※日本語教師の資格を国家資格化することなどを盛り込んだ法案「日本語教育機関認定法(日本語教育の適正かつ確実な実施を図るための日本語教育機関の認定等に関する法律)」が国会で成立(2023年5月26日)したことに伴い、2024年4月から国家資格「登録日本語教員」が創設される。【参考】文化庁・日本語教育の適正かつ確実な実施を図るための日本語教育機関の認定等に関する法律の概要(PDF)

④1次試験免除の要件を一部変更する。
新設:
・国立および公立学校(奈良県以外)の現職教諭で、令和6(2024)年3月31日現在で24月以上の勤務実績を有し令和6年4月1日現在で現職の人については、1次試験のすべてを免除する。
・令和6年度採用試験(2023年実施)の「教科専門(専門教養)」での成績優秀者(8割以上の得点を得た人)について、1次試験の教科専門を免除する。
変更:
県内公立学校で常任講師、栄養職員等として勤務している人の勤務実績について、「試験実施年度1年間の任用予定」から「試験実施年度の4月に勤務している人」に変更する(勤務実績・形態により教職教養、教科専門、または1次試験のすべてを免除)。

【4/10追加】
⑤個に応じた指導のより一層の充実を図るため「発達支援推進教員選考」の新設
「小学校」と「特別支援学校」「実習助手」を対象に実施。小学校の場合は「言語聴覚士」、特別支援学校、実習助手の場合は「作業療法士」の資格保有者について1次試験の得点に加点する。

また、令和8年度選考(2025年実施)において、中学校および高等学校外国語(英語)の受験者については、所有する英語資格により教科専門試験の得点とする(教科専門試験は実施しない)。
対象となる英語資格と得点は、実用英語技能検定(日本英語検定協会)1級の場合180点、準1級160点、2級60点。TOEFL(国際教育交換協議会)iBTスコアを2倍した点数、TOEIC(国際ビジネスコミュニケーション協会)L&RのスコアとS&Wのスコアを2.5倍した合計得点を10で除した点数(※IPテストを除く)とし、上限は200点とする。
※令和7年度試験では実用英語技能検定準1級以上、TOEFL iBT80点以上、TOEIC L&R/TOEIC S&W1560点以上(※IPテストを除く)の資格取得者は教科専門が免除。



奈良県教育委員会・令和7年度 奈良県・大和高田市・県立大附属高公立学校教員採用候補者選考試験受験案内(PDF)
https://www.pref.nara.jp/secure/307250/R7_Jyuken_HP.pdf

奈良県教育委員会・令和7年度奈良県公立学校教員採用候補者選考試験について(概要)(PDF)
https://www.pref.nara.jp/secure/302631/R7Nara_Gaiyou.pdf

奈良県教育委員会・令和7年度奈良県公立学校教員採用候補者選考試験の主な変更点(PDF)
https://www.pref.nara.jp/secure/302631/R7Nara_Syosai.pdf