横浜市教育委員会は2月12日、ホームページにて令和7(2025)年度に実施する横浜市公立学校教員採用候補者選考試験の主な変更点を公表した。
変更点の中には、民間企業をはじめ公務員試験でも幅広く導入されている「SPI3」を1次試験として実施する新しい選考試験「春チャレンジ選考試験」の実施などが挙げられている。
今回公表された変更点は下記の通り。
①SPI3を活用した「春チャレンジ選考試験」を通常の日程による試験よりも早く、4月から6月にかけて実施する。対象となるのは「小学校」で、同選考による募集人数は約50名。
試験日程は、受検案内の公表と申し込み受付期間が2月25日(火)から3月17日(月)までで、1次試験(SPI3受検期間)は4月2日(水)から15日(火)までとなる。また、2次試験は5月24日(土)または25日(日)の指定日(1日)に模擬授業と個人面接を行う。合格発表は、1次が4月30日(水)、2次が6月中旬を予定している。
横浜市教育委員会では教員免許を取得していて他業種からの転職や他業種との併願を検討している方へ、多様な選考方法により採用の間口をさらに広げ、受験機会を増やすとしている。
「春チャレンジ選考試験」に関する詳細については、2月25日に公表される「春チャレンジ選考試験」受験案内にて示される。
②教職経験者特別選考(特別選考①)の要件及び試験内容を変更する。資格要件として、これまで「受験区分に該当する校種等における正規教員、任期付教員又は臨時的任用職員等(いずれも常勤と同様の勤務形態での任用)としての教職歴が、指定する期間内に通算「12月以上」の方」としていたのを、「受験区分に該当する校種等における正規教員、任期付教員又は臨時的任用職員等(いずれも常勤と同様の勤務形態での任用)として、 同一の任命権者等における継続勤務歴が、指定する期間内に「36月以上」(横浜市における勤務歴の場合は「24月以上」)の方」とし、1次試験を「指導案」から「免除」に変更する。
③社会人・国際貢献活動経験者特別選考(特別選考②)及びスポーツ等特別選考(特別選考④)の1次試験での試験内容を「指導案」から「教科専門試験」に変更する(一般教養・教職専門試験は免除)。
④1次試験地方会場(大阪)の対象選考区分について、1次試験の大阪会場を選択できる選考区分を、1次試験免除者のすべてに拡大する。
⑤1次試験が免除となる対象者の拡大に伴い、2次試験の実施日程を拡大(音楽・保健体育等の実技試験実施教科を含む)し、より多くの方が2次試験へ進めるように準備する。
⑥年齢要件(受験資格)について、定年延長に伴い令和8年4月1日時点で60歳となる方(昭和40〈1965〉年4月2日以降に生まれた方)まで受験可能とする。
なお、横浜市の令和7年度実施試験の試験日程(※春チャレンジ選考試験を除く)については、例年同様の日程で行われ、1次試験が7月6日(日)、2次試験が8月上旬から9月中旬の間の指定日(1日)に行なわれる。合格発表は1次が7月下旬(前年度試験では7月26日)、最終の合格発表は10月中旬(前年度試験では10月11日)を予定している。
また、受験案内の公表は4月7日(月)、出願の受付期間は4月9日(水)から5月12日(月)午後5時までとなる。
横浜市教育委員会 記者発表資料・「新しい教員採用試験、始まる。SPI3導入・一次試験免除区分拡大」(PDF)
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/kyoiku/2024/0212kyoinsaiyou.files/0003_20250210.pdf