青森県教育委員会は3月21日、ホームページ上に「令和8年度(令和7年度実施)青森県公立学校教員採用候補者選考試験の概要について」として、2025年に実施する令和8年度試験の概要を公表した。
今回の青森県の試験日程(※)は、例年より日程を繰り上げた前年度(令和7年度=2024年実施)試験の日程とほぼ同じ日程となり、1次試験は7月12日(土)に、2次試験は8月30日(土)31日(日)に、それぞれ行われる。合格発表は1次が8月8日(金)、2次は9月30日(火)の予定。
(※スポーツ特別選考のみ別日程で実施し、書類選考の結果通知は5月26日(月)、面接審査(書類審査の結果、面接審査対象者となった者)は6月8日(日)に実施し、結果の発表は6月20日(金)の予定。なお、最終選考は2次試験と同日に実施する)。
その一方で、実施要項の公表は前年度より早期化、出願受付期間については期間の延長が行われており(※)、実施要項については3月28日(月)午前9時に青森県教育委員会のホームページに掲載。また、電子申請による出願の受付期間は4月4日(金)午前9時から5月12日(月)午後5時までとなる。ただし、電子申請により提出できない書類(加点申請書、第一次試験における免除に関する書類、特別選考に関する書類など)は、5月19日(火)までに郵送により提出をする。
(※前年度試験では実施要項は4月8日に公開、出願の受付は4月9日から5月1日まで〈郵送での書類提出は5月7日まで〉の期間実施)
今年度の採用見込数は、小学校140名(前年度採用見込数130名)、中学校95名(同90名)、高校40名(同35名)、特別支援学校35名(同35名)、養護教諭5名(同10名)、栄養教諭若干名(同若干名)で、総数では前年度の300名から15名増の315名となり、過去5年間では最多となる。
今年度の試験での主な変更点(※一部は既に発表済み)は以下の通り。
①他都道府県等の現職者に対する1次試験(一般・教職教養試験、専門教科試験)の免除対象校種等の拡充
これまで「小学校」または「特別支援学校小学部」を受験する場合のみに認めていた、国立学校または他都道府県等の公立学校で3年以上の経験を有する現職者(正規教員)に対する1次試験の免除を、すべての校種等(中学校・高等学校・特別支援学校〈中学部・高等部〉・養護教諭・栄養教諭)で実施する。
3年以上の経験は原則として受験する校種・教科(科目)と同じもので、特別支援学校受験者は原則として受験する学部において3年以上の経験を有するものとする。また、特別支援学校受験者に課している特別支援教育に関する事項については、特別支援学校の免許状の有無を問わず免除とする。
②本県(青森県)または他都道府県等の元職者に対する1次試験(一般・教職教養試験、専門教科試験)の免除
過去10年間のうち、本県(青森県)または他都道府県等の国立学校または公立学校において正規の校長、副校長、教頭、主幹教諭、指導教諭、教諭、養護教諭、栄養教諭(任期付又は臨時的任用であった期間を除く)として引き続いて3年以上の経験があった者について、1次試験を免除する。
3年以上の経験要件については①と同じで、免除対象には特別支援学校受験者に課している特別支援教育に関する事項も含む。
③本県講師等の経験者に対する1次試験の一般・教職教養試験の免除要件の緩和
本県の国立学校または公立学校の講師(任期付・臨時)、養護助教諭に対して行ってきた一般・教職教養試験の免除について、免除となる講師等の経験月数をこれまでの「36月以上」から「24月以上」に変更する。
④前年度(令和6年度=2024年実施)の教員採用試験における1次試験通過者で、かつ本県講師等に対する翌年度1回限りの1次試験(一般・教職教養試験、専門教科試験)の免除
今回の教員採用試験の出願受付期間最終日までに、現に本県の国立学校または公立学校の講師(任期付・臨時)、養護助教諭として任用されている者のうち、令和6年度実施の教員採用試験一般選考において、1次試験を通過し、かつ、2次試験を受験したものの、2次試験を通過しなかった者について、令和6年度実施の教員採用試験と同一の校種・教科(科目)等を受験する場合に限り、1次試験を免除する(免除には、特別支援学校受験者に課している特別支援教育に関する事項を含む)。
ただし、この免除の適用は、1次試験を通過した翌年度実施(今回の場合は令和7年度実施)の教員採用試験のみの1回限りとする。
⑤中学校、高等学校及び特別支援学校(中学部・高等部)保健体育実技試験の実施種目の見直し
学校現場の実態を踏まえ、保健体育の実技試験の実施種目について「水泳」の実施を取りやめ、5種目から4種目(器械運動、球技、ダンス、武道)に変更する。
このほか、令和13年度(令和12年度=2030年実施)の青森県公立学校教員採用候補者選考試験より、弘前大学教育学部に地域志向教員枠で入学(※)し、「地域」を志向した副専攻プログラムを修了し、大学が推薦する者について、小学校の1次試験における一般・教職教養試験を免除する。詳細については、令和13年度の青森県公立学校教員採用候補者選考試験実施要項において公表する予定。
(※「地域志向教員枠」は令和8年度(2026年)に実施する令和9年度入試より導入予定→下記リンク先参照)
青森県教育委員会・令和8年度(令和7年度実施)青森県公立学校教員採用候補者選考試験の概要について
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kyoiku/e-kyoin/r8kyousai-gaiyou.html
青森県教育委員会・令和8年度(令和7年度実施)青森県公立学校教員採用候補者選考試験 前年度からの主な変更点等(PDF)
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kyoiku/e-kyoin/files/r8henkouten.pdf
【参考】弘前大学・令和9(2027)年度入学者選抜における教育学部の選抜方法の一部変更について(予告)
https://nyushi.hirosaki-u.ac.jp/wp-content/uploads/2025/03/R9nyushi_kyoikuyokoku.pdf