大学や大学院など高等教育機関の制度改革を議論している中央教育審議会のワーキンググループ(WG)は6日、社会人が新たな知識や技術などを学び直す「リカレント教育」を受けやすくする制度改善案などを盛り込んだ「論点整理」を大筋でまとめた。
リカレント教育の推進については、安倍政権の看板政策「人づくり革命」の具体化を検討する政府の有識者会議「人生100年時代構想会議」でも議論されている。
WGの論点整理では、大学などが社会人向けの学習プログラムの修了者に対して学校教育法に基づく証明書を交付する「履修証明制度」に関し、120時間以上としている総授業時間数の引き下げなどを提案。複数の大学などで習得した単位を累積して加算し、要件を満たした場合に大学卒業資格を認定、学士などの学位を授与する「単位累積加算制度」創設についても検討を求めた。