スポーツ庁は20日、小学5年と中学2年を対象にした2018年度の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(全国体力テスト)の結果を公表した。各種目の結果を点数化した「体力合計点」で、女子が小中とも08年度の調査開始以来、最高値となった。男子は小5が横ばいだったが、中2は最高を更新した。
調査は18年4~7月、対象のほぼ全員に当たる約206万人に実施。小5、中2とも握力や上体起こしなど8種目で調べた。
女子の体力合計点は、小5が5年連続、中2が4年連続で最高値を更新。小5、中2とも握力とボール投げを除いて過去最高だった。小5男子は上体起こしなど3種目、中2は長座体前屈など4種目で最高となった。
一方、小中の男女とも握力とボール投げは低下傾向。小5男女のボール投げ、中2男子の握力とボール投げが過去最低となった。
1週間の総運動時間が「60分未満」と「0分」の割合は、小中男女でそれぞれ17年度より増加した。
朝食を「毎日食べる」と回答した児童・生徒の体力合計点は小中男女とも全国平均を上回った。テレビやスマートフォンなどの視聴時間との相関では、小中男女とも平日1日当たりの視聴時間が3時間以上の合計点は、平均値よりも低かった。
スポーツ庁は「適切なバランスのいい生活習慣が体力や学力の向上につながる」としている。