【教育ニュース】新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除されたことを受け、長期間の休校を余儀なくされていた東京都心の小中学校では1日、授業が本格的に再開された。大阪では2カ月遅れで入学式が行われた高校も。久しぶりの友達との再開に、児童らは声を弾ませた。
5月25日に宣言が解除された東京都では、区立の小中学校や都立高校などが再開された。品川区立第一日野小学校では午前8時ごろ、マスク姿の児童が次々と登校。「おはようございます」と元気な声が飛び交った。
登校した児童らは、校庭で体温や体調などを記入した健康観察表を提出すると、感染防止のため机が1メートル間隔に置かれた教室へ足早に向かった。道具箱などが入った大きな手提げ袋を抱えた4年生の女子児童(9)は「友達に会えてうれしい」と喜びながら、「(自宅学習期間の)宿題は大変だった」と苦笑した。
席の間隔を広げて行われた樟蔭高校の入学式=1日午前、大阪府東大阪市
席の間隔を広げて行われた樟蔭高校の入学式=1日午前、大阪府東大阪市
登校する児童が集中しないよう、6月の間は各学級を二つに分け、1日おきの登校となる予定。五関正治校長は「感染第2波や熱中症に気を付けながら、授業の遅れを取り戻したい」と話した。
大阪府東大阪市の私立樟蔭高校ではこの日、3度にわたり延期されていた入学式がようやく開かれた。新入生の森田花音さん(15)は「気持ちが高校生になった」と緊張気味に話した。
密を避けるため参列は新入生に限り、席の間隔を空けて開催。式の様子は保護者向けにオンラインで配信された。森田さんは「遠くのおばあちゃんにも見てもらえるので良かった」と前向きな様子だった。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020060100362&g=soc