2020.06.10

教育ニュース

教員給与体系、見直し検討 萩生田文科相、免許更新負担減にも言及

【教育ニュース】萩生田光一文部科学相は8日、インターネットを通じて内外情勢調査会で講演し、時間外勤務手当がない代わりに、給料の一定割合を「教職調整額」として支給する公立学校教員の給与体系について、見直しを検討する考えを明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大を機に教員の負担が高まっていることを挙げ、「先生を志す人が減らないよう給与体系を含めた仕組みを変えていかなければならない」と述べた。

また、10年ごとに更新する教員免許について、更新の際に受ける講習が負担になっていることを課題として挙げた。文科相は、「(採用後に)この仕事に向いているかを立ち止まって考えてみる必要がある」と講習の意義に理解を示す一方、「その道で10年を超えたら、20年、30年行って(もらいたい)」と強調し、制度を見直す意向をにじませた。

さらに、都道府県ごとに交付している教員免許について、「本当は国家資格の方がいいのではないか」との考えも明らかにした。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020060800927&g=soc