【教育ニュース】文部科学省は10日、2019年度の文部科学白書を公表した。日常生活の中でICT(情報通信技術)を使うことは「新たな時代のスタンダード」であると指摘し、学校教育の情報化を早急に進めることが不可欠だと強調した。新型コロナウイルス感染症を踏まえ、小中学生へのパソコン配備計画を前倒しで推進していることも紹介した。
白書は、子どもが学校でICTを活用する割合について、経済協力開発機構(OECD)の調査に参加した48カ国・地域の中で下から2番目だったことに触れ、「後塵(こうじん)を拝する状況だ」と危機感を表明。パソコン配備やデジタルコンテンツの充実、指導者の養成を進め、ICT化に取り組む姿勢を示した。
白書は他に、19年秋に開催されたラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の結果を特集。ベスト8進出を果たした日本代表の活躍を取り上げ、「多くの感動をもたらし、社会に大きなインパクトを与えた」とたたえた。
【参考】令和元年度文部科学白書の公表について(文部科学省ホームページ)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/07/1418930_00004.htm
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020071000401&g=soc