神戸市教育委員会は、3月10日、ホームページに令和4年度採用(令和3年度実施)教員採用選考における主な変更ポイントを掲載した。
今回の試験での主な変更点としては下記のとおり。
①第1次選考免除制度の変更:
「1次試験に合格し、2次試験を有効に受験して不合格と判定された者」に対する1次試験の免除制度(第1次選考免除制度)について、これまでの「翌年度の選考試験において、第1次選考に合格した選考試験と同一の試験区分・教科を受験する場合、希望により、第1次選考を免除する」から、今回の試験より「翌年度から3年間の選考試験において、第1次選考に合格した選考試験と同一の試験区分・教科を受験する場合、希望により、第1次選考筆記試験(「教職・一般教養」及び「専門教科」)のみを免除とし、第1次選考集団面接を実施する」に変更される。
※なお、昨年(2020年)実施した令和2年度実施採用候補者選考試験で「1次試験に合格し、2次試験を有効に受験して不合格と判定された者」については、今回の試験に限り、従来の第1次選考免除制度を適用する。また、「育児休業代替任期付教員」における第1次選考免除制度については変更なし。
②特例措置選考「臨時的任用教員」区分の要件緩和:
臨時的任用教員区分の資格要件の選択肢に、「神戸市立学校園にて臨時的任用教員としての勤務経験が直近2年間のうち通算1年以上あり、出願時においても勤務している者」を追加する。
※「直近3年間に、神戸市立学校園にて、臨時的任用教員として、通算2年以上の勤務経験を有する者」の資格要件は継続。
③加点制度の拡充(中学校・高等学校教諭区分志願者対象);
「中学校・高等学校教諭」区分の志願者のうち、志願教科に加え、小学校教諭普通免許状を所有又は取得見込みの者に対し、希望に応じて第2次選考の点数に6点(300点満点中)を加点する。また、志願教科に加え、「音楽・美術・技術・家庭」の中学校教諭普通免許状を所有又は取得見込みの者に対する加点を、これまでの1教科につき3点から6点に引き上げる。
④大学等推薦特別選考の変更:
大学等推薦特別選考の推薦人数枠を1大学(または大学院、教職大学院)につき、試験区分・教科ごとにこれまでの2名以内から3名以内に拡大する。
また、大学等推薦特別選考の被推薦者要件については『取得単位の内、「良以上、または100点満点で70点以上相当のスコア」が全体単位数の半分以上の者に限る』から『取得単位の内、「良以上、または100点満点で70点以上相当のスコア」が全体単位数の8割以上の者に限る』に変更される。
大学等推薦特別選考の中学校・高等学校教諭区分の対象となる教科に、新たに「国語」が追加される。
⑤併願制度の廃止:
異なる校種間の併願制度について、全て廃止となる。
※育児休業代替任期付教員については、引き続き、正規教員の選考と併せて志願することが可能。
⑥小学校教諭区分の第2次選考実技試験の廃止:
これまで小学校の2次試験で実施していた実技(水泳・器械体操)が廃止となる。
※小学校英語コースの英語実技は引き続き実施する。
⑦新型コロナウイルス感染者等への救済措置:
1次試験合格者のうち、新型コロナウイルス感染者及び濃厚接触者として指定されたことで2次試験を有効に受験できなかった者に対し、特例として翌年度の選考に限り、1次試験を免除する。
なお、変更内容の詳細や試験日程等は、今後公表される実施要項で示される。
神戸市教育委員会・令和4年度採用(令和3年度実施)教員採用選考における主な変更ポイント(PDF)
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/31914/r30212kaiseipoinnto_hp.pdf