【4/21更新】長崎県教育委員会は、4月21日に長崎県公立学校教員採用選考試験の概要を更新した。
長崎県教育委員会は3月14日、令和5年度(令和4年=2021年実施)長崎県公立学校教員採用選考試験の概要について発表した。
1次試験は7月10日(日)、2次試験は8月25日(木)〜9月5日(月)のうちの1日ないし2日間に行われる。
また、小学校・中学校本免申請者で関東・関西会場での受験を希望する者を対象にした試験は9月10日(土)に東京(東京国際交流会館プラザ平成〈東京都江東区〉)、11日(日)に神戸(兵庫国際交流会館〈神戸市中央区〉)で実施予定としている。
2次試験についてはこれまで「A日程(8月中旬実施:適性検査、小論文)」「B日程(8月下旬〜9月上旬実施:個人面接等)」「C日程(小学校・中学校本免申請者で関東・関西会場での受験を希望する者を対象にした試験)」に分かれていたが、A日程で実施していた適性検査をオンラインで実施し、小論文を廃止することで、A日程がなくなり、これまで「B日程」「C日程」と呼ばれていた日程での実施となる。
なお、2次試験で実施する個人面接については、これまで養護教諭受験者以外の全受験者を対象としていた「教科に関する課題面接を含む」が小・中学校受験者のみの対象となり、高校と特別支援学校受験者は新たに「模擬授業を含む」形に変更される(養護教諭については引き続き「児童生徒への対応・技能等に関する課題面接を含む」形で実施。また、高校英語の受験者には英語による質疑応答を含む)。
このほか、今回の試験からの変更点は下記の通り。
(1)中学校英語及び高等学校英語科教諭の志願者で、CEFR B2相当以上の英語力を有し、教員としての熱意と識見を持った優秀な人材を採用する「英語資格等保有者対象特別採用選考」を実施する。
対象区分として「①中学校英語、高校英語教諭普通免許状を取得又は取得見込みの者」「②民間企業等において、正規採用として、日常的に英語を使用した業務に従事した勤務経験が直近5年間で3年以上ある者」「③英語以外の普通免許状を取得又は取得見込みの者で、志願校種の英語教員として志願する者」「④大学又は大学院在学中に「教育の基礎的理解に関する科目」や「生徒指導、教育相談等に関する科目」を5単位以上取得し、かつ英語の技能を活用して学校現場における2週間程度の英語教育インターンシップ(授業、特別活動などの実践経験)等を終了している者(予定者を含む)」とし、②と④については、教員免許状がなくても出願可能とする。対象者については①の場合は1次試験の全てを免除し、②③④については1次試験の「教職・一般教養試験」を免除する。なお、採用の場合には②については特別免許状による採用、③と④については臨時免許状による助教授採用とし、採用後の勤務状況が良好と認められた場合は、翌年度から特別免許状による教諭として任用する。
(2)本県(長崎県)本務教員として5年以上の勤務経験があり、育児等や諸般の事情を理由に退職した者で、専門的な知識・技能を有し、教員としての熱意と識見を持った優秀な人材を採用する「本県本務教員退職者対象特別採用選考」を実施する。
対象となるのは「①本県公立学校の本務教員として採用され、受験校種と同一の教職経験を5年以上有する者(休職、育休等の期間は除く)」「②育児等(育児、介護等)や諸般の事情(家族の転勤等による転居、転職等)を理由に退職した者で、平成31(2019)年4月1日から令和4(2022)年3月31日までに本県公立学校の臨時的任用教員として通算で12月以上の勤務実績がある者」「③懲戒処分歴がない者」で、対象者は第1次試験の全てを免除する。
(3)理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の有資格者で、障害の重度重複化や多様化に対応できる専門的な知識・技能を有し、教員としての熱意と識見を持った優秀な人材を採用する「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士有資格者対象特別採用選考」を実施する。対象となるのは「理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の資格を有し、当該資格に基づく、重症心身障害児(者)の臨床経験が平成29(2017)年4月1日以降、令和4年5月31日までに3年以上ある者」で、対象者は第1次試験の全てを免除する。
(4)特別免許状による採用について、新たに中学校の「英語」「家庭」、高校の「英語」、特別支援学校の「自立活動」を追加する。また、出願資格を改定し、教科に関する専門的な知識経験又は技能を有すると認められる資格や修士号、博士号の学位の保有(原則として専攻分野に相当する教科に関する専門的知識経験等を備えていること)、各種競技会・コンクール・展覧会における実績(オリンピック、世界規模、全国規模のもので優秀な成績を収めた者)など「優れた知識経験等を有することが確認できる場合」でも出願を可能とする。
(5)中学校及び高等学校の「家庭科」教諭として志願できる者(出願資格)として、大学卒業者又は大学院修了者(予定者を含む)で「栄養教諭の普通免許状」を取得又は取得見込みの者を新たに追加する。ただし、合格者は臨時免許状による助教諭採用とし、採用後の勤務実績が良好と認められた場合は、翌年度から教諭(特別免許状による)として任用する。
(6)小学校、中学校及び高校志願者が、特別支援学校を第2志望とすることができる制度は、廃止となる。
変更点の詳細を含めた、実施要項は5月6日(金)より公表を開始する。
また、出願期間は5月16日(月)午前10時から5月26日(木)午後5時まで(郵送の場合は5月26日までの消印有効)。原則としてインターネットを利用した電子申請で出願をする。
ただし、小学校・中学校本免申請者で関東・関西会場での受験を希望する者については、電子申請は不可となり、郵送でのみ出願を受け付け、出願期間も8月18日(木)の消印有効までとなる。
長崎県教育委員会・令和5年度長崎県公立学校教員採用選考試験の概要について(令和4年4月21日版)
https://www.pref.nagasaki.jp/object/shikaku-shiken-bosyu/boshu/550574.html
長崎県教育委員会・令和5年度教員採用選考試験の変更点について(pdf)
https://www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2022/04/1649996010.pdf