富山県教育委員会は2月14日、令和6年度(令和5年=2023年実施)富山県公立学校教員採用選考検査の変更点を公表した。
変更点の中には、東京都、相模原市に次いで3例目となる、大学3年次で第1次検査(1次試験)受検を可能とする制度の導入も含まれる。
今回公表された変更点は下記の通り。
①大学3年次で第1次検査受検を可能とする制度の導入
教育実習等で多忙となる大学4年生の負担を軽減し、早期の受検機会を創出することを目的に、一般選考の「小学校」において、大学3年次で第1次検査(1次試験=教養Ⅰ〈教職・一般教養〉、専門教養、集団面接)の受検を可能とする。1次試験合格者は、翌年(大学4年次)の採用選考検査では第2次検査(2次試験=教養Ⅱ〈記述・論述問題〉、適性検査、個人面接)から受検する。
②定年延長による採用数の変動を見込んだ採用制度の導入
合格者を「名簿登載A」「名簿登載B」とし、「名簿登載B」合格者については、令和6年度(2024年度)に採用される者を除き令和7年度(2025年度)採用とする制度を実施する。定年延長による退職者数の変動を受けて年度ごとに生じる採用数の変動を緩和し、受検者の不公平感を軽減することを目的としている。
③特別選考「大学推薦」枠の拡充
1.県内大学院修士課程在籍者を対象とする、教員免許状を要しない推薦枠(※採用時に特別免許状〈富山県内のみで有効な免許状〉を授与するもの)を新設する。
中学校・高等学校の「工業」「情報」において、富山大学、富山県立大学の県内各大学院からの推薦による修士学位取得(取得見込)者向けの推薦枠を新設する。推薦人数は各教科2名以内とする。
2.特定の教科を対象とした推薦枠(※特定教科の免許状取得に関する課程認定を受けている全国全ての大学〈大学院、教職大学院を含む〉在籍者を対象とした推薦枠)について、これまでの中学校・高等学校「工業」「情報」「技術」に加え、新たに「家庭」「農業」「水産」を対象教科とする。
④WEB出願の開始
これまでの願書を廃止し、出願手続きはすべて富山県電子申請サービスを用いて行う。また、教員募集専用ホームページについても、新年度よりリニューアルを予定する。
なお、令和6年度試験の日程についても公表され、第1次検査(1次試験)は7月15日(土)16日(日)、第2次検査(2次試験)は8月19日(土)20日(日)を予定している。
富山県教育委員会・令和6年度富山県公立学校教員採用選考検査について(県政の情報)
https://www.pref.toyama.jp/3001/kurashi/kyouiku/gakkou/kyouin/saiyou/senkoukensa/230414senkoukensajissi.html
富山県教育委員会・令和6年度富山県公立学校教員採用選考検査について(PDF)
https://www.pref.toyama.jp/documents/31929/2302014_r6senkoukensa.pdf
富山県教育委員会・富山県公立学校教員採用選考検査について
https://www.pref.toyama.jp/kurashi/kyouiku/gakkou/kyouin/saiyou/senkoukensa/index.html