埼玉県教育委員会は2月17日、令和6年度(令和5年=2023年実施)埼玉県公立学校教員採用選考試験の実施計画の概要を公表した。
今回の試験での採用見込数の総数は、前年度(令和4年度実施)の1,927名から222名減となる1,705名で、前年度と同数の特別支援学校(200名)を除いたすべての校種で前年度の人数を下回っている。
※小学校850→700名、中学校480→450名、高校330→300名、養護55→45名、栄養12→10名。
試験日程は、1次試験は全志願区分共通で7月9日(日)。2次試験は小学校、中学校、養護教諭、栄養教諭が8月19日(土)と9月3日(日)。高校と特別支援学校は8月6日(日)と、8月17日(木)〜23日(水)のうちの指定日(1日)にそれぞれ行われる。
結果の発表については、1次は7月28日(金)。2次は9月下旬に発表される。
また、試験要項の配布開始は3月中旬(予定・前年度試験では3月16日)。出願手続の期間は4月3日(月)10時〜5月9日(火)17時までとなる。
今回の試験での主な変更点は下記の通り。
①セカンドキャリア特別選考の新設(全校種対象)
通算して5年間以上の民間企業等での本採用経験を有する者に対して特別選考を実施する。教員免許状を所有していなくても2年間の教員免許取得期間猶予を設けることにより、教員免許を所持していない者も受験可能となる(ただし、その場合の採用は教員免許取得後となる)。
受験資格は、民間企業等(教育職員以外の公務員、団体職員等の経歴も含む)で通算して5年間以上本採用(正規採用)経験を有する者で、志願区分・教科(科目)等の普通免許状を所有している者又は令和8(2026)年3月31日までに志願区分・教科(科目)等の普通免許状を取得見込みの者。
対象者は一般選考で実施する筆答試験「一般教養・教職科目」に替えて「集団面接」を実施する。
②加点措置の見直し
【新設】
・高等学校等教員の「情報」「情報技術」を除く全志願区分において、基本情報技術者試験に合格した者を加点の対象とする(5点)。
・全志願区分において応用情報技術者試験に合格した者を加点の対象とする(10点)。
・小学校等教員及び中学校等教員において、司書教諭講習修了証書を有している者を加点の対象とする(5点)。
・高等学校等教員において、「情報」の高等学校教諭普通免許状を所有している者を加点の対象とする(10点)。
【廃止】
・小学校等教員において「CEFR B1相当の者(実用英語技能検定2級合格者など)」を対象とする加点(5点)を廃止する。
③その他の変更点
・試験実施教科(科目)について、高校「建築」は今年度の試験では実施しない。
・高等学校等教員の「情報」志願者は、「情報」の免許のみで出願可能とする。
・臨時的任用教員経験者特別選考A選考の受験資格の教職歴要件に、「さいたま市立学校」での経験も加える。
・出願方法はすべてインターネットによる出願とする。
・実技試験を2次試験の他の試験と同一日に実施することにより、受験者の試験に要する日程を最大4日間から3日間に短縮する。
・最終合格発表日を10月中旬(前年度試験では10月13日)から9月下旬に前倒しする。
埼玉県教育委員会・令和6年度埼玉県公立学校教員採用選考試験の実施計画の概要(pdf)
https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/231534/r6shikengaiyou.pdf
埼玉県教育委員会・令和6年度埼玉県公立学校教員採用選考試験(令和5年度実施)
https://www.pref.saitama.lg.jp/f2210/r6kyouinsaiyou/r6top.html