石川県教育委員会は3月29日、令和6年度(令和5年度=2023年実施)石川県教員採用候補者選考試験の変更点を公表した。
今回公表された主な変更点は以下の通り。
①大学3年次で筆記試験・実技試験の受験を可能とする選考を導入する
採用試験の準備や教育実習など多くの準備が求められる大学4年生の負担を軽減し、受験をしやすくすることを目的に、受験区分「小学校教諭等」及び「特別支援学校教諭等小学部」において、大学3年次で筆記試験と実技試験の受験を可能とし、基準に到達した者については翌年度実施の採用試験では面接試験(模擬授業・個人面接)のみとする。なお、基準に到達しない場合でも翌年度の受験は可能。
②特別選考「大学推薦・小学校」の対象大学の拡大
大学が推薦する優秀な人材を確保するために、これまでの対象校(金沢大学、金沢学院大学、金沢星稜大学、北陸学院大学)に加え、新たに富山大学、上越教育大学、都留文科大学、岐阜聖徳学園大学を追加する。
③本県(石川県)講師として勤務する受験者を対象とする選考(令和6年度以降実施)
講師をしながら採用試験を受験される方の負担を軽減し、受験をしやすくするために、筆記試験(令和5年度以降実施)における「総合教養」の成績が基準に到達した方について、当該試験の翌年度以降、本県(石川県)公立学校の講師として勤務していることを条件に、当該試験実施年度以後3年間で実施する採用試験の一般選考の試験内容のうち、筆記試験における「総合教養」を免除する。
④受験年齢制限の緩和
多様な経験を持った人材を幅広く求めるため、これまで、採用時に50歳未満(令和5年度試験では昭和48〈1973〉年4月2日以降に生まれた者)としていたのを、今回の試験より60歳未満(昭和39〈1964〉年4月2日以降に生まれた者)に緩和する。
⑤合格発表日の前倒し
合否が早く分かり、受験者が進路決定を早められるため、例年10月上旬(令和5年度試験では10月7日)に発表していた選考結果通知を、民間企業の内定式(10月1日〜)より早い、9月下旬とする。
試験日程については、筆記試験が7月15日(土)、実技試験(※)が7月16日(日)、面接試験が7月29日(土)または30日(日)に行われる(1次・2次の区別なし)。また、出願期間は4月下旬から約1ヶ月としている。
(※)一部の教科は7月15日に実技試験を実施。
なお、詳細については4月下旬(予定)に公表する「令和6年度石川県公立学校教員採用候補者選考試験 実施案内」にて告知するとしている(前年度試験では4月21日に公表)。
石川県教育委員会・令和6年度石川県教員採用候補者選考試験(令和5年度実施)における変更点について(PDF)
https://www.pref.ishikawa.jp/kyoiku/kyousyoku/pdf/R6henkouten.pdf
石川県教育委員会・石川県公立学校教員募集ページ
http://www.pref.ishikawa.jp/kyoiku/kyousyoku/index.html