2023.04.03

採用試験関連

岐阜県 令和6年度(令和5年=2023年実施)試験の実施要項等を発表

岐阜県教育委員会は4月3日、令和6年度採用(令和5年度=2023年実施)岐阜県公立学校教員採用選考の試験案内・実施要項をホームページに掲載した。

岐阜県の1次試験は7月22日(土)。2次試験は8月16日(水)〜18日(金)のうちの2日間となる(別途、2次試験前にWebによる適性検査を実施)。結果の発表は1次が8月3日(木)、2次は9月15日(金)の予定となっている。
出願期間は4月24日(月)10時から5月19日(金)23時59分までで、原則として電子申請による申し込みとなる。

採用予定数は小学校220名(前年度採用予定数265名)、中学校140名(同150名)、高校90名(同100名)、特別支援学校65名(同65名)、養護15名(同20名)、栄養は若干名(同5名)で、特支が前年度と同数となった以外は、前年度試験よりも採用予定数を減らしている。なお、小学校については外数として「小中併願」により若干名を採用予定としている。

前年度試験からの主な変更点は下記の通り。
①第1次選考試験における試験内容の変更
1次試験で実施していた面接(集団面接・個人面接)と前年度からの小・中の常勤講師および養護助教諭対象の論文試験を廃止し、1次試験は筆記試験(教職教養、教科専門)のみとする。

②第1次選考試験における免除等の内容の変更
・「①前年度第1次選考試験合格者」のうち「高校」「特別支援学校」の志願者については、常勤講師または養護助教諭(任期付採用教員および特任講師を含む)の勤務の有無にかかわらず、1次試験を免除する。また「小学校」「中学校」「養護教諭」の志願者のうち、常勤講師または養護助教諭(任期付採用教員および特任講師を含む)の勤務のない者については、1次試験の「教科専門」を免除する(これまでは1次試験では筆記試験を免除し面接のみ実施)。
・「④教諭経験」による免除については、すべての志願区別の対象者について1次試験を免除する(これまでは「小学校」「中学校」「養護」「栄養」は筆記試験を免除し面接のみ実施、「高校」と「特別支援学校」は筆記試験のうち「教職教養」を免除)
・「⑥前年度からの常勤講師、養護助教諭」のうち、これまで筆記試験の代わりに論文試験を実施していた「小学校」「中学校」「養護」の志願者については、今回の試験より筆記試験の「教科専門」を免除する(「高校」「特別支援学校」の志願者については引き続き「教職教養」を免除)。
・新たに「⑤継続常勤講師、養護助教諭」として、「令和2(2020)年4月1日から令和5(2023)年3月31日までに24月(1日でも勤務した月は1月とみなす)以上、岐阜県内の公立学校で常勤講師または養護助教諭(任期付採用職員及び特任講師を含む)として勤務し、さらに出願締め切り日までに岐阜県内の公立学校で常勤講師または養護助教諭(任期付採用職員及び特任講師を含む)として勤務を開始している者で、常勤講師の場合は小学校または中学校を、養護助教諭の場合は養護教諭を志願する者」を対象に、1次試験を免除する。

③第2次選考試験において、すべての受験者に対して「模擬授業又は実技試験」を実施する。

④社会人特別選考での受験者について、1次試験のうち筆記試験の一部を免除する(小学校、中学校の志願者については「教科専門」を免除。高校、特別支援学校の志願者については「教職教養」を免除)。

⑤教員免許状がない方も受験可能な「スペシャリスト特別選考」を高等学校の「美術」及び「工業」で実施する。
教員免許状以外の志願資格に加えて、美術(デザイン・工芸分野)については「法人格を有する民間企業(学校法人を除く)、大学又は研究機関等において、デザイン・工芸関係の業務に常勤の職として従事した経験を、令和5年3月31日までに通算して3年以上有する者で、その勤務経験により、デザイン・工芸関係の分野における高度な専門的知識・経験又は技能を有するとみなせる者」または「デザイン・工芸の分野で国際的または全国規模のコンクール等において上位入賞するなど、優秀な実績を有する者またはその指導者」。工業(機械系、電気・電子系、建築系、デザイン系)の場合は、大学(短期大学を除く)を卒業し、学士以上の学位を取得している者のうち、「法人格を有する民間企業(学校法人を除く)、大学又は研究機関等において、継続して3年以上の常勤の職として従事した経験が令和5年3月31日までにある者で、その勤務経験により、左記の分野のいずれかのうち志願する分野における高度な専門的知識・経験又は技能を有するとみなせる者」または「令和5年3月31日までに博士の学位を取得し、志願する分野における専門的知識・経験又は技能を有するとみなせる者」が対象となる。対象者は、1次試験は書類選考のみ、2次試験では論文に替えて課題作文を行う。
なお、普通免許状を所有していない者については、採用試験合格後、その教科の特別免許状を申請して、取得する必要がある。
※「常勤の職」=フルタイム勤務の正社員又は正規職員と同等の勤務形態の職

⑥岐阜県内の郡上地域(郡上市)恵那地域(恵那市、中津川市)飛騨地域(飛騨市、高山市、下呂市)のいずれの地域の学校でも10年程度勤務することが可能な者を対象としてこれまで実施してきた「地域限定特別選考」を一般選考化し、地域限定(一般併願)(※高校の国語、地理歴史(日本史、世界史)、英語、保健体育、家庭、農業、特別支援学校)と、地域限定のみの教科(高校の音楽、美術)をそれぞれ募集する。
なお、地域限定(一般併願)の科目については、「地域限定」で出願して「地域限定」で合格とならなかった場合は、「地域限定なし」で出願した者として改めて選考する。

⑦奨学金返還補助制度の導入(小学校、中学校)
岐阜県内の公立学校に教諭として一定期間勤務することを条件に日本学生支援機構の奨学金返還の一部を補助する。
※詳細については、こちらの記事を参照。

なお、実施要項等の公開に合わせ、昨年(2022年)実施された令和5年度採用試験のうち1次試験(筆記試験)の問題および解答をホームページにて公開を開始している。



岐阜県教育委員会・令和6年度採用 岐阜県公立学校教員採用選考試験案内・実施要項(PDF)
https://www.pref.gifu.lg.jp/uploaded/attachment/346425.pdf

岐阜県教育委員会・令和5年度採用(2022年実施)教員採用試験問題
https://www.pref.gifu.lg.jp/site/edu/279149.html

岐阜県教育委員会・教員採用のページ
https://www.pref.gifu.lg.jp/site/edu/1608.html