神戸市教育委員会は7月12日、教員免許を持たない専門人材を教員として採用することができる特別免許状・臨時免許状制度を活用した教員採用試験等を新たに実施することを発表し、特別免許状の授与を前提とした「教員免許状を持たない者を対象とした特別選考」(正規教員の募集)の実施要項を公表するとともに、「臨時免許状の授与を前提とした任用」(臨時的任用教員の募集)の第1回募集受付を開始した。
「教員免許状を持たない者を対象とした特別選考」の選考対象となるのは小学校(英語)と中学校・高校の「数学」「理科」「英語」「情報」で、募集人員は各教科とも若干名。
資格要件としては、今年度実施中の神戸市の教員採用試験を受験していない者で「①1964(昭和39)年4月2日以降に生まれた者」「②地方公務員法第16条の欠格条項及び学校教育法第9条の欠格事由に該当しない者」「③平成11年改正前の民法の規定による準禁治産の宣告を受けていない者(心身耗弱を原因とする者を除く)」のすべてを満たした上で、小学校(英語)と中高「英語」の場合には「職務を行ううえで必要とされる一定の英語及び日本語能力を有する者」「教育機関又は英語を主とする職務への5年以上の実務経験を有する者(大学、日本人学校、語学学校、通訳など)」。「数学」「理科」「情報」については「出願する教科に関する高度な専門的知識を有する者」「民間企業等において、出願する教科に相当する専門分野の研究・開発に関する5年以上の実務経験または博士の学位を有する者」としている。
出願については、ホームページから志願書・必要書類をダウンロードの上、必要事項を記入し、証明書類を添えて、郵送で提出する。出願提出の締め切りは8月8日(火)必着。
試験は8月から9月にかけて「小論文(出願時に事前提出)」「適性検査(Web受験)」「個人面接(模擬授業・場面指導・面接官からの質疑応答を含む)」を実施。合格発表は10月上旬に行い、合格者は兵庫県教育委員会が実施する教育職員検定へ推薦、当該検定に合格し特別免許状の授与に至った際に、神戸市の正規教員として採用される。
また、「臨時免許状の授与を前提とした」臨時的任用教員の募集については、7月〜8月、10月〜11月、3月〜4月の3回実施し、今回が第1回目の募集となる。
選考対象となるのは小学校、幼稚園、養護と中学校・高校の「国語」「数学」「理科」「美術」「保健体育」「技術」「家庭」「英語」「工業」「商業」で、教科により出願要件が設定されている。
出願については、ホームページから志願書・必要書類をダウンロードの上、必要事項を記入し、郵送で提出する。出願提出の締め切りは8月31日(木)必着。
選考は「書類選考」「適性検査(Web受験)」「個別面接(模擬授業・場面指導)」を実施。選考の結果発表は10月20日(金)に行い、合格者に対しては臨時免許状発行の手続きを行い、兵庫県教育委員会が実施する教育職員検定に合格し臨時免許状(兵庫県内でのみ有効。有効期間3年間)の授与に至った際に、神戸市の臨時的任用教員として正式に任用を決定する。
なお、各学校園の状況や勤務場所などを総合的に勘案し、勤務先を紹介の上で、2023年度第1回募集合格者については、2024年1月9日(火)より任用の開始予定となっている。
神戸市教育委員会・教員免許状を持たない方を対象とした選考
https://www.city.kobe.lg.jp/a55153/20230712840428.html
神戸市教育委員会・2024年度(令和6年度)教員免許状を持たない者を対象とした特別選考・実施要項
https://www.city.kobe.lg.jp/a55153/2023071228.html
神戸市教育委員会・臨時免許状の授与を前提とした任用
https://www.city.kobe.lg.jp/a55153/20238404071221.html
神戸市教育委員会・教員免許状を持たない専門性の高い多様な人材を教員に ~特別・臨時免許状制度を活用した新たな教員の採用~(記者発表資料・pdf)
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/64479/tokumenhp.pdf