東京都教育委員会は8月7日、令和5年度東京都公立学校教員採用候補者選考から初めて実施した「大学3年生前倒し選考」の結果を公表した。
東京都の「大学3年生前倒し選考」は、採用選考の勉強や教育実習など多くの準備が求められる4年生時の負担軽減を目的に、大学3年生時に前倒しして1次選考の「教職教養」と「専門教養」を受験できる制度で、実施1年目となる今回の試験では2,858名の応募者があり、そのうち2,540名が受験、1,829名が選考通過者となった。
「大学3年生前倒し選考」の志願区分別の選考通過者数は、小学校全科が770名(応募者1,002名、受験者911名)、小学校全科(英語コース)が8名(応募者11名、受験者10名)、中高共通(国語・地歴・公民・数学・理科・英語・音楽・美術)が592名(応募者1,022名、受験者886名)、小中共通(音楽・美術・理科)が40名(応募者50名、受験者43名)、小中高共通(家庭・保健体育)が150名(応募者351名、受験者312名)、中学校(技術)が12名(応募者16名、受験者14名)、高校(情報・商業・工業・農業)が17名(応募者35名、受験者29名)、特別支援学校が74名(応募者82名、受験者78名)、養護教諭が166名(応募者289名、受験者257名)となっている。
また、通過率(受験者数 / 選考通過者数)は、全体で72.0%。校種別では小学校全科(英語コース含む)が84.5%(英語コース単独は80.0%)、中高共通が66.8%、小中共通が93.0%、小中高共通が48.1%、中学校が85.7%、高校が58.6%、特別支援学校が94.9%、養護教諭が64.6%となっている。
なお、今回の「大学3年生前倒し選考」の選考通過者については、翌年度(大学4年時=令和6年度受験〈2024年実施〉)の試験では、同じ校種等・教科(科目等)で受験する場合に限り「教職教養」「専門教養」が免除され、1次試験では「論文試験」のみ受験。合格した場合には2次試験に進むことができる(ただし、令和6年度受験をする際は、改めて令和6年度の採用選考に同様の校種等・教科(科目等)で申し込む必要がある)。
また「大学3年生前倒し選考」が不合格だった場合でも、翌年度(令和6年度試験)の受験は可能としている(1次試験では「教職教養」「専門教養」「論文試験」を受験する)。
東京都教育委員会・令和5年度東京都公立学校教員採用候補者選考「大学3年生前倒し選考」の結果について
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/press/press_release/2023/release20230807_02.html
東京都教育委員会・令和5年度東京都公立学校教員採用候補者選考「大学3年生前倒し選考」結果(pdf)
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/press/press_release/2023/files/release20230807_02/bessi.pdf