2023.08.28

教育ニュース

小中の授業時間一斉点検へ 教員働き方改革で緊急提言―中教審部会

【教育ニュース】中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の特別部会は8月28日、深刻な長時間勤務が問題となっている教員の働き方改革に関する緊急提言をまとめ、永岡桂子文科相に提出した。業務の適正化や働き方改革を「直ちに取り組むべき事項」とし、実態把握のため、全公立小中学校を対象とした授業時間数の一斉点検を実施する方針を打ち出した。

提言では、子どもたちが抱える問題の多様化・複雑化により「教師を取り巻く環境は危機的状況にあると言っても過言ではない」と指摘。一斉点検を踏まえ、学習指導要領に基づき国が定める標準授業時間数を大幅に超過している学校に対し、来年度から見直しを求める必要があるとした。児童生徒1人当たりの年間標準時間数は1015単位時間(1単位時間は小学校45分、中学校50分)。見直しの対象は1086単位時間以上とする。
国に対しては「都道府県、市町村、各学校などの取り組みを後押しするための強力なメッセージ」の発信を求めた。具体的には、校門を開く時間を登校時間の直前とし、児童生徒が大幅に早く登校しないようにするといった対策を挙げた。


小中の授業時間一斉点検へ 教員働き方改革で緊急提言―中教審部会(時事ドットコム)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023082800117&g=soc

中央教育審議会 質の高い教師の確保特別部会にて、貞広部会長から永岡大臣へ「教師を取り巻く環境整備について緊急的に取り組むべき施策(提言)」が手交(文部科学省ホームページ)
https://www.mext.go.jp/b_menu/activity/detail/2023/20230828.html

【参考】教師を取り巻く環境整備について緊急的に取り組むべき施策(提言)(文部科学省ホームページ)
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/099/mext_01551.html