特集1 合格力のキホン いきなり新指導要領!
2017年3月に小学校と中学校の新学習指導要領(以下、新指導要領)が、2018年3月に高校の新学習指導要領が告示されました。新指導要領には、「前文」が追加されたり、新たな教科・科目が加わったり、過去の改訂とくらべても大幅な変更が見られます。学習指導要領は、日本の教育課程の基準を定めたものです。当然、過去の試験とくらべても、受験生には、筆記試験のみならず、面接や論作文などにおいても、新指導要領の知識が問われる場面が増えることは間違いありません。
しかし、新指導要領の内容は、膨大です。これらを前に、どこから手を付けてよいのか分からないと途方に暮れる受験生も少なくありません。でも心配は不要です。新指導要領のうち、試験に出るところは限られています。これに加え、新指導要領は基本となっている考え方を押さえれば、確実に得点できる分野なのです。
本特集では、特別にカラー図解も準備し、学習指導要領の基本から、これまでの変遷、そして、採用試験で頻出の「総則」を徹底解説していきます。新指導要領を解説した書籍は、書店にいけば多数置いてありますが、どれも教師用の難しいものばかり。でも、本特集は、それらとは一線を画し、新指導要領についてまったく知識のない初心者に向けて解説しています。本特集を読み込めば、学習指導要領の対策は完璧! 編集部渾身の出来ですので、徹底的にご活用ください。
特集2 誰も教えてくれない 最新「教育振興基本計画」
これまでも何度か編集部からお伝えしてきましたが、教員採用試験においては、「最新の資料」がよく出題されます。これには理由があります。当然のことですが、試験の作成者は、これまで出題した問題を、まったくそのまま繰り返し出題することはできません。一方で、何年も試験問題を作成し続けていると、出題したことがない資料が少なくなってきてしまいます。つまり、試験の作成者にとっては、最新の資料は、問題を自由自在に作成することができる「ありがたい存在」であるのです。
2019年夏の試験において、問題作成者にとって、そうした「ありがたい存在」の一つが、2018年6月に出たばかりの「第3期教育振興基本計画」です。最新であるばかりでなく、これまでの第1・2期計画と比較し、どこが目新しいのか一目で分かる、実に「おいしい資料」です。本特集では、編集部が、問題作成者の目線で、第3期計画を徹底的に読み解き解説します。読んでおけば、自信をもって試験に臨むことができるようになるはずです!
短期集中連載 書きあぐねている人のための「ズル論」講座
筆記で高得点を取り、面接もうまく行ったけど、論作文がボロボロで涙をのんだ……という人は、少なくありません。中には、論作文試験がネックとなって、毎年度合格を逃している人もいます。筆記試験のように、勉強した分だけ得点になるとは限らないのが論作文試験。いろんな対策を試したけど、効果がなくて途方に暮れている人もいることでしょう。
そんな人たちのために、『教員養成セミナー』では今号から5回にわたり、全く新しいタイプの論作文対策法を紹介していきます。講師は、多数のメディアから執筆依頼がガンガン入る「文章のプロ」であり、長く教員採用試験対策の指導にも携わってきた教育ジャーナリスト・佐藤明彦氏。「活字が苦手!」という人は、ぜひご一読ください。
集中連載 スイスイ分かる!「新学習指導要領」スーパーガイド
大改訂となった新学習指導要領(2017年3月告示)。膨大な内容の中から、試験に出るポイントを12のテーマに分け、専門家がわかりやすく解説していきます。第10回目のテーマは「特別支援教育」。