2019.08.02

テーマ別 試験官が思わず高得点をあげたくなる「即効合格フレーズ」15×3

超便利なフレーズ「P D C A サイクル」

 「PDCAサイクル」とは,ものごとを「計画(Plan)」→「実施(Do)」→「評価(Check)」→「改善(Action)」というサイクルで実行すること。学習指導に限らず,「学校評価」「キャリア教育の実施」「教育課程の編成」など,様々な教育活動に当てはめることができる便利なフレーズです。
 文部科学省は学習指導におけるPDCAサイクルを以下のように示しています。

「Plan」学校における教育課程の編成や,それに基づいた各教科等の学習指導の目標や内容のほか,評価規準や評価方法等,評価の計画も含めた指導計画や指導案の組織的な作成
「Do」指導計画を踏まえた教育活動の実施
「Check」児童生徒の学習状況の評価,それを踏まえた授業や指導計画等の評価
「Action」評価を踏まえた授業改善や個に応じた指導の充実,指導計画等の改善

『生徒指導提要』を理解していることもアピールできる

 「児童生徒理解」は,文部科学省の『生徒指導提要』で,以下のような形で登場するフレーズです。学習(教科)指導の基本となるもので,このフレーズを使うことで,『生徒指導提要』にも目を通していることをアピールすることができます。

すぐに取り掛かれる具体策を挙げる

 「授業力」には,明確な定義はありませんが,東京都教育委員会は,①「使命感,熱意,感性」,②「児童・生徒理解」,③「統率力」,④「指導技術」,⑤「教材解釈,教材開発」,⑥「『指導と評価の計画』の作成・改善」の6つの要素を示しています。
 このうち,受験生がすぐに取り掛かれるのが⑤。回答に盛り込むことで,具体性と説得力を持たせることができます。

「学力の定義」を理解していることをアピール

 「学力」については,学校教育法第30条第2項で「生涯にわたり学習する基盤が培われるよう,基礎的な知識及び技能を習得させるとともに,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力その他の能力をはぐくみ,主体的に学習に取り組む態度を養うことに,特に意を用いなければならない」と定義されています。つまり,「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」の3つが学習の3要素です。
 また,2018 年6月に閣議決定された「第3期教育振興基本計画」においても,「確かな学力を身に付けるための教育内容・方法の充実」が次のように示されています。

●確かな学力の育成
子供たちの基礎的・基本的な知識・技能と思考力・判断力・表現力等,主体的に学習に取り組む態度を育成する。

 「学力」について問われた場合は,これらに使われているフレーズを回答に盛り込むと高評価につながるはずです。その上で,解説②,③で示すような具体策を述べるとよいでしょう。