京都市教育委員会は3月15日、ホームページにて令和7年度(令和6年度=2024年度実施)京都市立学校教員採用選考試験の実施要項等を発表した。
京都市の試験日程は、1次試験の筆記試験(大学3回生等JUMP UP 特別選考を含む)が6月15日(土)、個人面接が6月16日(日)22日(土)23日(日)のうちの指定日。2次試験は8月17日(土)18日(日)に行われる。1次試験の日程については、前年度試験(6月24日実施)より1週間程度前倒しとなる。
結果の発表は1次試験が8月上旬、2次試験が9月中旬の予定(※前年度試験では1次が8月4日、2次が9月22日にそれぞれ発表)。
出願の受付期間は4月1日(月)午前9時から5月7日(火)の正午受信分までで、電子申請による出願となる(パソコンからの出願のみで、スマートフォンやタブレットからの出願は不可)。
なお、募集要項の印刷冊子は3月下旬以降、京都市役所や京都市内の区役所・支所、京都市総合教育センターなどで配布する。
今年度の採用予定数は、小学校150名(前年度採用予定数90名)、幼稚園若干名(同若干名)、中学校70名(同60名)、高校15名(同15名)、総合支援学校50名(同50名)、養護教諭10名(同10名)、栄養教諭若干名(同若干名)で、小学校、中学校で採用予定数を増やしている。
今回の試験での主な変更点は下記の通り。
①大学3回生等を対象とした「大学3回生等JUMP UP 特別選考」の新設
令和7年度(2025年度)中に卒業予定の大学3回生等(※1)が受験できる特別選考を創設し、令和7年度(令和6年度=2024年実施)京都市立学校教員採用選考試験の1次試験のうち「一般・教職教養筆記試験」及び「専門筆記試験」を受験可能とする(※中学校・高校の「英語」受験者は1次の実技試験も受験する)。一般選考で実施する区分・教科が対象となり、「一般・教職教養筆記試験」「専門筆記試験」それぞれで合否を判定(※2)し、合格した試験については、大学4回生時に受験する令和8年度(令和7年度=2025年実施)試験において免除(※3)となる。
また「大学3回生等JUMP UP 特別選考」の受験者に、京都教師塾の有料コンテンツの一部を無償で公開するほか、「一般・教職教養筆記試験」の合格者については、京都教師塾の受講料を全額免除する。
(※1=大学3回生等=大学、大学院の最終年次の1年前の年次をいう。いずれの学校にも所属していない科目等履修生は含まない)
(※2=一般・教職教養が不合格の場合は、専門が合格水準に達していても不合格となる)
(※3=翌年度(令和8年度)試験で合格区分の募集がない場合は、一般・教職教養のみ免除となる)
②大学・大学院推薦制度の変更
1・「成績優秀者推薦枠」を新設し、大学・大学院推薦制度を利用して受験した学生が、合格・採用されると、推薦した大学等の次年度の推薦枠が増える制度を創設し、大学側が推薦制度を利用した合格実績に応じたメリットを受けやすいようにする。今回は、令和5年度(2023年度)に実施する試験において、大学・大学院推薦制度を利用した学生のうち、1名以上が合格・採用されるなどの条件を満たした場合に、令和6年度(2024年度)に実施する試験において、推薦した大学等の推薦人数に成績優秀者推薦枠として2名を加算する。また、令和6年度に実施する試験において、成績優秀者推薦枠で受験した学生が合格・採用された場合、令和7年度に実施する試験では、その人数に応じて、推薦した大学等の推薦人数をさらに加算する。
2・中学校の推薦可能教科について、新たに「国語」を加えて、既存の「数学」「理科」「技術」「家庭」「英語」と合わせ、計6教科とする。
3・高校について「情報」「工業」の推薦枠を、13年ぶりに復活する。
③市立学校常勤講師の「前年度不合格者のうち上位」の特例に関する要件を緩和
前年度実施試験の出願時に京都市立学校園の常勤講師である要件を廃止するとともに、出願時点で京都市立学校園の常勤講師である方に加えて、国公私立学校の現職教諭等である方を新たに対象に含める。
④「離職者チャレンジ制度」の新設
京都市立学校園において直近10年以内に、通算3年以上、正規教諭等で勤務された方を対象に、1次試験を免除し、2次試験に加えて個人面接を実施する免除制度を新たに設ける。
京都市教育委員会・令和7年度 京都市立学校教員採用選考試験の実施要項・大学・大学院推薦実施要項・募集案内
https://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/page/0000323146.html