膨大な資料を全部読む必要なし!
教採の受験生が最も苦手としているものの一つが「答申・資料」。膨大な数があり,どこから手を付けてよいか分からないと途方に暮れている人も多いようです。でも,実は,試験で出る答申・資料は,最新のものと定番のものがほとんど。しかも,問われる箇所にも傾向があるのです。そのコツをつかむのが,答申対策の最大の秘訣です。
2019.04.18
教採の受験生が最も苦手としているものの一つが「答申・資料」。膨大な数があり,どこから手を付けてよいか分からないと途方に暮れている人も多いようです。でも,実は,試験で出る答申・資料は,最新のものと定番のものがほとんど。しかも,問われる箇所にも傾向があるのです。そのコツをつかむのが,答申対策の最大の秘訣です。
本特集は,その出る答申の中でも,「ここが試験で出る」という箇所を抽出し,「シート」にまとめました。膨大な資料ですが,ここにまとめたことさえ覚えていけば,きっと克服できるはずです。シートは,横位置のスマホで,撮影できるサイズにしました。撮影して,空き時間に覚えれば,さらに効率よく学習できるでしょう!フル活用して,合格をつかんでください!
「答申」とは,かんたんに言えば,上司の問いに対して,意見を申し述べることです。教育行政に関しては,文部科学省に,中央教育審議会(中教審)という有識者の組織が設けられています。文部科学大臣は重要な施策を決定するに当たり,まず中教審に「諮問」という形で意見を求めます。諮問を受け,中教審は,何度も審議を重ねて,答申という形で報告書を公表します。例えば小・中の新学習指導要領も,2016年12月に公表された中教審の答申を踏まえ,2017年3月に文部科学大臣が告示(「広く知らせる」ということ)しました。なお,中教審は,答申をまとめる前に議論を「中間まとめ」として公表することもあります。教採では,中間まとめから出題される場合もあるので,チェックが必要です。
「通知」とは,文部科学省が,教育委員会などへ,決定したことを伝えるものです。トップの決定を,下部の組織へ伝達するという意味合いを含んでいます。
文部科学省には,前述の中教審以外にも,様々な教育行政について議論する有識者の組織がいくつも設けられています。これらの組織が議論したことをまとめたものが「報告」です。
これが文部科学大臣に伝えられ,施策に反映されていくことになります。
上記Ⅰ~Ⅲ以外にも,文部科学省は,さまざまな決定事項を公表しています。「方針」「プラン」などがその代表例です。これらは,文部科学省としての対応方針をまとめたもの。
本特集では,これらの資料のうち,教員採用試験で出題されるものを扱っています。