大分県教育委員会は3月2日、令和5年度(令和4年=2022年実施)大分県公立学校教員採用選考試験の変更点等を公表した。
今回の試験からの変更点は下記の通り。
1.第1次試験の免除制度の拡充
より多くの方に受験していただけるよう、一般選考の第1次試験の免除制度について、これまで「前々年度または前年度実施試験の第2次試験までを受験し、合格した者」を第1次試験免除の対象としてきたのを「前年度実施試験の第1次試験を受験し、合格した者」にまで対象を広げる。
また、1次試験免除者が増加することで、第1次試験からの受験者の合格者数に影響が出ないよう、第1次試験の合格者数についての規定を変更し、1次試験免除者が増加しても、1次試験からの受験者の合格者数が減ることをなくすとしている。(※)
(※)大分県の第1次試験の合格者数についての規定(今回の試験より下線部の規定を撤廃)
「第1次試験の一般選考における合格者数は、採用予定者数の2倍の数(採用予定者数が1人の場合は4倍の数)とする。ただし、前年度実施の大分県公立学校教員採用選考試験で、試験を実施しなかった試験区分(教科・科目等)は、採用予定者数の3倍の数(採用予定者数が1人の場合は5倍の数)とする。ただし、採用予定者数が10人以上の試験区分(教科・科目等)については、上記の数から第1次試験免除者数を減じた数を合格者数とする。」
2.第2次試験の「口頭試問」の廃止と「面接Ⅰ」の導入
これまで第2次試験で実施していた「口頭試問」に換えて、教科指導等に対する考え方や意欲などを含め、より広い観点で評価する面接試験を導入。名称を「面接Ⅰ」とし、「模擬授業(養護教諭は場面指導)」に引き続いて「面接Ⅰ」を実施する形態とする。
流れとしては「授業の構想(15分)」→「模擬授業(15分)」→「面接Ⅰ(10分)」(養護教諭は「指導の構想(2分)」→「場面指導(7分)」→「面接Ⅰ(10分)」)となり、「模擬授業(場面指導)に関することへの質問」「受験者の考えや意欲を含め、広く教員として必要な専門性を評価する質問」を行う。
なお、第3次試験で実施する「個人面接」の名称は「面接Ⅱ」に変更する。
3.「特別選考Ⅳ(他県教諭特別選考)」の受験資格の緩和
「特別選考Ⅳ(他県教諭特別選考)」の受験資格について、これまで「試験実施年度の4月1日現在3年以上である者」としていた勤務期間についての要件を「試験実施年度の3月31日現在3年以上である者」に変更し、他県で教諭として勤務3年目の方も受験ができるように緩和する。
なお、日程等の試験の詳細については、5月上旬頃に実施要項にて公表される。
大分県教育委員会・令和5年度大分県公立学校教員採用選考試験(令和4年度実施)の変更点等について(PDF)
https://www.pref.oita.jp/uploaded/attachment/2135041.pdf