島根県教育委員会は4月15日、令和5年度(令和4年=2022年実施)島根県公立学校教員採用候補者選考試験「一般選考試験」の実施要項を公表した。
島根県の1次試験は7月10日(日)に島根県内と大阪、東京の各会場で実施する。2次試験は8月20日(月)〜28日(月)にかけて島根県内で行われる。なお、2次試験については、新型コロナウイルス感染や災害等のやむを得ない事情により受験できなかった者を対象とした、追試験を9月11日(日)に実施する。
結果の発表は1次試験が7月27日(水)、2次試験が10月5日(水)の予定。
出願期間は4月25日(月)9時から5月27日(金)17時までで、島根県教員採用試験受験等申込みシステムを使用しての電子申請となる。なお、前年度の試験より出願については、受験者事前登録(エントリー)と本申込みの2段階方式となっている。
今年度の募集人数は、小学校150名(前年度募集人数135名)、中学校85名(同70名)、高校38名(同38名)、特別支援学校25名(同25名)、養護教諭10名(同10名)、栄養教諭1名(同1名)で、小学校と中学校は前年度より募集人数を増やしている。また、障がいのある方を対象にした選考で前年度と同様に3名程度の採用を予定している。
今回の試験での主な変更点は下記の通り。
①1次試験(筆記試験)では、これまでの「一般教養試験」が廃止され、「専門教養・教職教養・論述試験(150点)」として実施する。 この試験については、メインとなる専門教養問題(100点)に、教職教養問題(基本的知識や教養・20点)と論述問題(300字程度・30点)を組み入れた1つの試験として実施される。
②2次試験では「小論文試験」が廃止される一方、面接の試験時間をこれまでの20分×2回から30分程度×2回に拡大し、面接試験の中で「模擬授業(養護教諭はロールプレイング)」と「場面指導」を実施する(栄養教諭は「場面指導」のみを含める)。
③採用区分として小学校「特別支援教育担当」を新設するほか、高校「情報」の出願要件を緩和し、高等学校教諭普通免許状「情報」のみの所有者の受験を可能とする(複数教科免許状所有者には別途加点する)。
④受験上の特例措置としては、新たに島根県内外の国公立学校に常勤の講師等として令和4年5月1日現在で通算1年以上勤務している者(現職)については1次試験で加点するほか、該当者のうち、前年度の島根県採用試験の第1次試験合格者(第2次試験受験対象者)については1次試験の一部を免除する。また、前年度の島根県採用試験2次試験において「面接試験・模擬授業等」の段階が「A」だった者の1次試験全免除については、学校勤務者以外(民間、大学院生等)も新たに対象とする。
⑤選考にあたって考慮する事項(加点)については、中学校の複数教科免許状「美術」「音楽」「技術」「家庭」所有者への加点を拡大するほか、中学・高校等実技系教科の受験者を対象に大学等の学長(学部長を含む)から推薦を受けた者への加点、教職大学院修了者(修了見込を含む)への加点、小学校英語枠受験者を対象にした英検準1級等の資格取得者への加点を新たに実施する。
⑥2次試験不合格者のうち若干名を「繰り上げ登載候補者」として通知し、名簿登載者の辞退によって採用予定者数に満たない場合に、繰り上げ登載候補者を名簿登載する(繰り上げ登載の可否については10月31日〈月〉までに通知する)。
なお、島根県では、今回の「一般教養試験」とは別に、他県の正規現職教員と島根県を含む県内外の正規教員経験者を対象に、面接による「特別選考試験」を5月4日(水・祝)に実施する(出願の受付は終了)。
島根県教育委員会・令和5年度(令和4年度実施)島根県公立学校教員採用候補者「一般選考試験」実施要項(PDF)
https://www.pref.shimane.lg.jp/admin/syokuin/saiyou/saiyou_info_tchr/index.data/r5_ippann_youkou.pdf
島根県教育委員会・島根県公立学校教員採用候補者選考試験情報
https://www.pref.shimane.lg.jp/admin/syokuin/saiyou/saiyou_info_tchr/